音を鳴らして探し物の場所を知らせるスマートトラッカーのTile(タイル)とIntelがパートナーシップを組み、位置追跡機能を持ったノートパソコンを共同開発しています。ノートパソコンのチップにスマートトラッキングの技術を組み込んだ「インテル入ってる」の中に「Tile入ってる」ノートパソコンは来年発表される見込みです。
TileはBluetooth通信を使い、スマートフォンに定期的に通信することで、位置情報を更新します。さらに、Tileアプリを搭載したスマートフォンは、自分以外のTileデバイスも認識できます。Tileユーザーのネットワークとクラウドを利用し、個人情報を守りつつTileの位置情報を広範囲にわたって追跡することが可能です。
このTileの技術を搭載した位置追跡が可能なノートパソコンは、実は既に存在しています。今年年始にアメリカ、ラスベガスで開催された世界最大級の家電見本市「CES2020」で、Tileとコンピュータ関連製品メーカのヒューレット・パッカード(HP)が共同開発した「HP Elite Dragonfly G2」が発表されたのです。
HPとTileのコラボレーションはノートパソコン1モデルのみでしたが、IntelとTileのコラボレーションは、チップにTileの位置追跡技術を組み込むことで、より汎用性を持つだけでなく、ノートパソコンがスリープモードでも追跡が可能になります。
キーチェーンに付けるタイプのTileはローエンドモデルが2,000円程度から販売されていますが、Tile技術の組み込みにより、どれくらいノートパソコンの価格に影響を与えるのかは現時点では不明です。
TileはHPやIntelの他にも米大手情報通信コムキャスト(Comcast)とパートナーシップを組み、トラッキングアクセスポイント機能を搭載したセットトップボックス(テレビの受信機)を開発中です。