スワイプベースのマッチングアプリTinderは、パンデミックの最中に人とつながるための新機能をリリースする計画を発表しました。新機能は、親会社のMatch Groupが2020年第1四半期の財務詳細の一部として明らかにしたものです。社会的距離を保たなくてはいけないこの時代に対応するため、バーチャルデート機能を追加するようです。
アプリのあり方もソーシャルディスタンシングに対応
現在は、デートに出かける人はほとんどいません。代わりに、多くの人がビデオやメッセージングアプリを利用して、物理的に接触することなく新しい人とつながりを作っています。しかし、現状多くのマッチングアプリには、動画や画像を送信する機能がなく、単純なメッセージング機能しかありません。
株主レターによると、マッチングアプリのあり方は、変わっていくといいます。Match Groupは以下のように話しています。「ソーシャルディスタンシングは、『適応すること』と『それに伴った方向転換』を必要としています。独身者が当社の製品を利用して、交際を開始する方法が急速に進化しているため、私たちのビジネスも変わっていかなければなりません。」同社によると、別のマッチングアプリであるOKCupidユーザーの94%がバーチャルデートを計画しており、更に別のアプリであるHingeユーザーの70%がビデオや電話を使ってデートをすることを望んでいるそうです。
コロナ禍で利用が激増
同社によると、コロナ禍でサービスの利用が増加しており、人々はより多くのメッセージを送り、アプリ上でより多くの時間をチャットに費やしているといいます。特にTinderは、4月のスワイプ数は、2月と比較して37%増加しています。
Match Groupは株主レターの中で、来期の四半期にTinderで1対1のビデオチャットをリリースする予定だと述べています。機能の詳細は明言されませんでしたが、この機能が導入されると、ユーザーは他のユーザーとのプライベートなビデオチャットができるようになり、より多くの個人情報を明らかにする可能性のある別のサービスに移動する必要がなくなります。