昨今、環境問題についての話題(ある少女の話とか…)は事欠きませんが、そこに新たなニュースが追加されるようです。Microsoftは1/16、2030年までに「カーボン・ネガティブ」を達成するために10億ドルかけてファンドを設立し、二酸化炭素除去に向けた技術開発を行うと発表しました。CEOであるSatya Nadella氏によると、この目標は同社だけでなく、関連企業にも適用されるようです。
カーボン・ネガティブとは?
日本ではあまり馴染みのないカーボン・ネガティブですが、まずはその意味を紹介してみます。カーボン・ネガティブとは、二酸化炭素の排出量を吸収量が上回り、排出量が実質マイナスになっている状態です。類語に二酸化炭素の排出量と吸収量が同等な状態を指す、カーボン・ニュートラルがあります。
2050年に向けた段階的な目標を提示
Microsoftはこの目標を達成するために、2025年までにデータセンターや社屋を100%再生可能なエネルギーで運用する予定です。また、2030年には会社の敷地内で使用する自動車を全てEV(電気自動車)に変更します。さらに、2050年までに、Microsoftが1975年に設立されて以降排出された、全ての二酸化炭素を除去するというかなり野心的な計画も立てているようです。
Microsoftの目標
- 2025年:データセンターや社屋を100%再生可能なエネルギーで運用
- 2030年:全てEVに変更。カーボン・ネガティブ達成
- 2050年:創業以来排出してきた二酸化炭素を全て除去
他の企業も忘れないで
二酸化炭素の排出量を削減するために動いている企業はMicrosoftだけではありません。昨年9月、Amazonは2040年までにカーボン・ニュートラルを達成すると発表し、その目標を達成するためにEVを10万台購入することを決定しました。
Amazonの目標はMicrosoftに比べると消極的ですが(確実に達成できる目標とも捉えられます)、GAFAMのような大企業が環境問題に対して大きなアプローチを発表することはとても意義があります。MicrosoftやAmazonだけでなく、他の企業の動きにも注目です。