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マインドフルネスや瞑想は過敏性のお腹の不調に効果アリ

毎朝など、決まった時間などに行うストレスを減らすために考案された長期的なマインドフルネスプログラムは、便通の異常や腹部の不快な症状が続くような、過敏性腸症候群患者の効果的な改善が見込まれる、と米カルフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)が発表しました。実験に協力してくれたボランティアには、8週間にわたりマインドフルネスプログラムに参加してもらい、その後の追跡調査で、参加者の大多数が胃腸症状に大きな改善が確認されました。

原因不明で胃腸を苦しめるIBS

過敏性腸症候群(IBS)は、大腸に影響を及ぼす病気ですが、検査をしても胃腸に原因となる病気などの異常が見つからない人の事を指します。ガス、胃痛、けいれんなどの問題を引き起こします。IBSの正確な原因は不明ですが、刺激性の食事を避けるなど、症状の軽減に役立つ可能性のある治療選択肢はいくつか存在しています。

しかし最近、食事以外の別角度からのアプローチがありました。Neurogastroenterology&Motilityに掲載された研究では、マインドフルネスに基づくストレス軽減(MBSR)と呼ばれるストレス軽減活動に参加すると、IBS症状に効果があり、参加してわずか数週間で大きな改善につながる可能性が明らかになりました。

治療法の見つからない病気はストレスがカギに

研究には計68人が参加し、その大多数は女性で、プログラムの三カ月後に追跡調査が行われました。研究者らは、参加者の大多数が、生活の質、不安レベル、そしてIBS患者にとって最も重要な胃腸症状の改善が確認されたことを発見しました。

この研究の統括著者であるUCLAのKirsten Tillisch医師は、「この研究では、過敏性腸症候群の人は、マインドフルネスに基づくストレス軽減クラスに参加するだけで、薬や食事の変更することなく、症状と生活の質を大幅に改善できることが確認されています。」と、説明しています。