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iPad Proはパソコンにはなれない

iPadOS13.4が先日リリースされました。Appleは、このアップデートで、iPadをよりパソコンライクに動くマシンに改良しました。

特に今回、注目を集めたのが、トラックパッドへの対応です。まるでMacBookのように動くようになったiPad Proに、パソコンからの乗り換えを検討している人も多いでしょう。しかし、iPad Proは、パソコンになりきれていません。

iPad Proのパワーは十分

iPad Proをパソコンとして使うには、パワーは問題ありません。

先日発売された2020年モデルは、 「A12Z Bionic」 チップを搭載しています。Geekbenchのスコアによると、iPad Pro2018よりも、約10%高速とのこと。iPad Pro2018の性能は、GeekbenchのCPUスコアで2016年のMacBook Proを25%上回っていることを考えると、ほとんどの人にとって十分なパワーでしょう。

そして、そこにトラックパッドがついに対応したとなれば、もうそれはパソコン以上のタブレットに他なりません。しかし、なぜパソコンではないと言いたくなるのか?そこには、避けて通れない理由があります。

iPad Proはパソコンではない

必ず、パソコンに付随しているもの、それはキーボードです。AppleはiPad Pro専用にキーボードを出しているし、サードパーティ製のキーボードも数多くでていますが、長時間使うのには向いていません。

また、パソコンのようにデスクトップに画像やファイルを置いたりすることもできません。そのため、わざわざファイルアプリを開いて画像を呼び出す必要があります。こうした一手間が、まだまだパソコンよりもかかってしまいます。

私たちパソコンネイティブ世代にとっては、今のiPad Proはパソコンとして使うには足りない部分が多くあります。しかし、スマホネイティブ世代にとっては、iPad Proのほうが使いやすいと感じる日はそう遠くはないのかもしれません。誰がどのように使うかによって、使いやすさは大きく変わるでしょう。