Google はChrome OSの新しいリリースを一時的に停止すると発表しました。新型コロナウイルスの流行による影響です。セキュリティのアップデートは引き続き行われるとされますが、通常のスケジュールに戻るまでには時間を要す見通しです。
新型コロナウイルスの流行でChrome OSの最新リリースを延期
企業がコロナウイルスの発生に直面してサービスを控える、もしくは完全に閉鎖するにつれて、Googleも苦渋の決断を下したようです。Google 社は本日、当面の間、Chrome およびChrome OS の新しいリリースを一時的に停止すると発表しました。Chrome チームがいつ通常のリリーススケジュールに戻るかについては不明ですが、今後のCOVID-19 の大流行で何が起こるかによって変わる見通しです。
このニュースは2020年の3月18日、GoogleのChromeリリースブログに投稿されました。Google 社によれば、Chrome チームはChromeとChrome OSが「安定性、安全性、およびサービスの提供を受けるすべての人にとって、信頼性の高い動作を確保する」としており、これら3点の実現のために注力していくと述べています。
気になるのはセキュリティ面です。ご安心ください。Chrome OS のアップデートスケジュールが一時的にストップするからといって、必ずしもセキュリティ更新プログラムの停止を意味するものではありません。Googleはブログを通じて「セキュリティに関連するアップデートは引き続き最優先事項としています。このアップデートはChrome 80 に含まれます」と、明らかにしています。
気になる Google の今後の動向
Chrome ユーザーは、Chrome リリースブログに注目するよう促されていますが、現在の状況を考えると、しばらくの間はいつ更新が再開されるかはわかりません。現時点でこれ以上のアップデートは望めないかもしれません。
今月初めには、Googleは、Google I / Oの開催の延期を発表しました。Google I / O はGoogle 社の毎年のビックイベントであり、開催期間中に新しい製品とサービスが発表される注目の催しです。2020年は5月12日から14日に開催される予定でした。
ただし、Google I / Oは完全に中止されたわけではありません。Google はカンファレンスの一部をオンラインで開催する予定です。Google I / Oはおそらく現時点でオンラインに移行できる可能性があります。多くのユーザーにとって Google が準備している発表は大きな楽しみの一つになっていることでしょう。
Google が Chrome のリリースを再開する可能性については、続報があり次第お知らせします。