2020年、DJI の Mavic Air 2 の写真がリークされました。「Air」の名前がついていながら、やはり Mavic 2 シリーズに似ており、人気シリーズとの再びの対面になると予想されます。2019年のDJIと言えば、アクションカメラの領域でGoPro との熾烈な競争を展開していた一方、ドローン分野では真新しい発表がありませんでした。2020年、ドローンメーカーの雄はどこに向かっていくのでしょう。
DJI の新モデルはMavic 3が出るまでのつなぎ?
DJIが Mavic Mini を発売してからわずか5か月しか経っていませんが、同社の主力ラインでは、新製品を販売するような動きは1年以上も確認されていません。待望のMavic 3 Pro の噂もどうなってしまうか。どうやら、今回紹介する一連の写真がもし本物であった場合、DJIはまだ主力の製品ラインを増強する用意がないようだと推察できます。その代わりに、ドローンファンにとってもっとも馴染みのある(そしてどこかレガシーな)DJIの人気モデル Mavic 2シリーズの「いとこ」と対面できることでしょう。その「いとこ」の役割は、Mavic 3 が登場するまでのつなぎとなるかもしれませんが…。
リークされた新機種は Mavic 2 シリーズに似ている
DJI のMavic 2 シリーズといえば、Mavic 2、Mavic 2 Pro、そしてMavic 2 Zoom があります。これらは厳密にはMavic「Air」シリーズとは区別されるものです。今回登場するであろうMavic シリーズの「いとこ」は入手すべきなのでしょうか?もし読者の皆さんにおすすめするなら「DJIがMavic 2からMavic 3のモデルを出すまでの間、4台目のMavic 2シリーズのドローンを試してみませんか?」という提案になるでしょう。
確かに、今回の新機種は Mavic Air 2 と呼ばれています。しかしながら米国の大手ドローンメディアである DroneDJ が指摘しているように、この「いとこ」は Mavic 2 シリーズとかなり似ているのです。これを Mavic 2 Air と呼ぶには無理があると思われます。
新しい Mavic の大きな特徴はADS-Bの搭載
新しいMavic シリーズは Mavic Air よりも少々大きくなるものの、Mavic 2 よりは小型であるともされています。もちろん、両者の大きさには違いがあります。それはカメラ内の目に見えて小さくなったイメージセンサーと、後方の障害物回避センサーです。ちなみにDroneDJI は、次に DJI から出されるドローンが、航空機との接触を防ぐための機能 (ADS-B)を搭載した最初のモデルになるようだともコメントしています。DJI史上、もっとも安全なドローンが生まれようとしているのです。
問題はその期間です。今度の機種は、いままで築き上げた Mavic のブランドに乗っかると想定されるわけですが、一体どれくらいの時間を稼ぐことができるのでしょう。思えば2018年には DJI の新シリーズを複数ローンチさせました。ところが2019年になっても新シリーズの足音が聞こえてきませんでした。一方でアクションカメラ市場ではGoProとの競争に重点を置いていました。例えば Osmo シリーズの Osmo Actionの登場はGoPro Hero 7と同水準の機能を搭載しており、世界的にも注目を集めました。とはいえ、消費者向けドローン市場もかつてほどの激しい成長を見せているとは断言しにくく、おそらく現時点で少しばかり勢いを落としているとの見立ても可能です。さて、2020年の DJI はどこに向かっていくのか、目が離せません。