中国スマートフォンメーカーのOPPOが、中国時間3月6日に行われたオンライン新作発表会で、同社初となるウェアラブル「OPPO Watch」シリーズ、そして5G対応のCPE「Omni」を発表しました。
OPPO Watch
OPPOは2019年12月に中国・深センで開催した「INNO DAY 2019」にて、スマートフォンメーカーの枠を超えたビジネスへの参入を計画していると語っていました。INNO DAY 2019ではOPPO Watchのシルエットのみを見せるに止まり、その後も3月6日に発表という情報と、外観しか明るみにされていませんでした。
1.91インチの3Dフレキシブル双曲面AMOLEDスクリーンを搭載。解像度は402 x476、326ppiで、ディスプレイ占有率は72.76%です。
eSIM対応で通話、支払い、メッセージ送信、音楽の操作が可能なほか、心拍数の計測機能も搭載。フィットネストラッキング機能、睡眠モニター機能なども搭載し、50気圧防水仕様です。
デュアルチップ・エンハンス・システムが、パワー消費に応じてSanpdragonチップとApolloチップを切り替え。スマートモードでは、1回の充電で40時間、パワーセーバーモードでは21日間電池が持つそうです。OPPO VOOC搭載で46%までの充電が15分、フル充電が75分で完了します。48%の充電で約18時間の連続使用が可能だそうです。
OPPO Watchシリーズは、中国で3月24日より発売予定。バンドはイタリアンレザーとラバーから選ぶことができ、価格は1,4999中国元〜(約23,000円から)です。今後、OPPOが展開する中国以外の市場でも発売される予定です。
OPPO 5G CPE Omni
5G対応のCPE(Customer Premises Equipment、顧客機内設備)も発表されました。CPEはSnapdragon X55を搭載した5G対応据え置き型ルーターです。
Wi-Fi 6に対応のほか、BLE 4.1、ZigBee 3.0もサポートします。下り最高速度7.5Gbpsを達成。サブ6GHz帯とミリ波帯両方に対応し、OPPOのO-Motion 360° 5Gアンテナ搭載で、全方位5Gシグナルカバーをサポートしいます。
5G CPEは光回線がなくても、回線工事無しに高速インターネット環境の整備が可能となります。日本ではすでに光回線のインフラが整備されていますが、中国のような広大な国や発展途上国となると、莫大なインフラ整備費用が大きな負担となります。5G CPEは費用を抑えながら高速インターネット環境構築を可能にする立役者となるでしょう。
発表では、OPPO Watch、5C CPE、フラッグシップモデル スマートフォン「Find X2」シリーズの他に、今後の展開についてもアナウンスがありました。現在40カ国で展開するOPPOですが、今後ベルギー、ドイツ、アイルランド、ポルトガル、ルーマニア、ウズベキスタンにも参入する予定だと発表しました。