Googleは、同社のスマートフォン 「Pixel」 と 「Android」 全般のセキュリティ強化の月例アップデートを開始しました。また、Pixel 4にはセキュリティ以外にも新機能も搭載されています。そして、3月に発表されたAT&T向けアップデートがなぜかインターネット上から削除されたため、一部のPixel 4ユーザーの間でちょっとした騒ぎになっています。後に分かったのは、キャリア版のスマートフォンに搭載されていた 「Google Pay」 の機能の一部に未実装のものがあったらしいということです。
突然の出来事に、多くのPixel 4ユーザーは驚きました。普段OTAイメージ(Androidのシステムイメージ)を見たことない人たちは、今回AT&Tだけが対象リストに入っていないことにショックを受けたでしょう。本件に関してGoogleおよびAT&Tからの公式な説明はまだありませんが、インターネットで今回の出来事に関する参考情報が見つかっています。
9to5Googleが収集した報告によると、アップデートを直ちにダウンロードしたAT&TのPixel 4ユーザーがさまざまな問題を指摘しています。一番の問題はGoogle Payがこれらのユーザーに提供されず、買い物や公共交通機関での決済ができなくなるという事です。当然のことながら、ユーザーの不満も爆発しています。
「Google Pay」 がセキュリティアップデートを受けられないのはささいなことに思えるかも知れませんが、ユーザーへの影響は決して小さくありません。なぜならGoogleとAT&Tが、 「Google Pay」 のファームウェアの認証に失敗した可能性があるからです。これは、ルート化されていない端末で動くアプリや機能もアップデートできないことを意味します。
今のところ、AT&TによるPixel 4向けのアップデートは提供されていません。本件については、Googleも同様に沈黙を貫いています。製品保証の観点からは仕方のないことかもしれませんが、この状況にPixel 4ユーザーが納得していないのは間違いないでしょう。