新型コロナウイルスの影響でマスクが不足している中、シャープはテレビを製造している工場でマスクを生産することを発表しました。目標は毎日約50万枚のマスクの生産。また、マスクが不足している中で米公衆衛生局長官は、一般人のマスクの着用はウイルスの感染リスクを増大する恐れがあると述べています。
目標は毎日約50万枚のマスクの生産
新型コロナウイルスは未だ拡大を続けており、その影響からマスクやアルコール消毒液などが不足しています。そこで、日本政府からの要請を受け、シャープはテレビの製造を行っている工場でマスクを生産することを発表しました。数ある企業でシャープが選ばれた理由は、シャープの工場が液晶パネルを製造するために細かいゴミなどが入らないクリーンルームを設置しているからです。
シャープによると、数週間以内に液晶パネルの製造ラインをマスク専用のラインに切り替えるようです。また、初期の生産ラインでは毎日約15万枚、最終的には毎日50万枚のマスクを生産すると発表しています。
また、Apple製品のパーツを製造しているFoxconnも、自社の工場でマスクを生産することを発表しています。マスクの需要が高まる中、マスクの供給量もかなり増えそうです。
米公衆衛生局長官「マスクが感染リスク増大させる恐れがある」
米公衆衛生局のジェローム・アダムス長官は、一般人がマスクを着用すると逆に感染のリスクが増大する恐れがあるとTwitter上で述べています。なぜなら、マスクを正しく着用できなければ頻繁にマスクに触れて調整しなければならず、そこからウイルスに感染するリスクが高まるからです。
シャープやFoxconnがマスクを生産しても、一般人が大量に買い占めると、本当に必要な医療従事者に行き渡らなくなってしまいます。医療従事者が感染してしまえば、医療の崩壊につながりかねません。新型コロナウイルスが猛威を振るう中、私達に求められていることは正しい情報を元に行動することだと言えます。