SlashGear Japan

Google Earth、Chrome以外のブラウザでも利用可能に

世界で一番詳しい地球儀」。そのキャッチフレーズのとおり、Google Earth(グーグルアース)は検索した場所の衛星写真をはじめ、3D表示ストリートビューなど様々な機能でその土地の情報を教えてくれます。宇宙に浮かぶ地球から、検索場所へ回転しながらズームインしていく一連の動作は圧巻で、まるで自分が浮遊しているような感覚になります。そんな面白い体験と膨大な情報を与えてくれるGoogle Earthですが、これまでウェブ上では「Chrome(クローム)」でしか閲覧ができずにいました。しかし、現地時間の27日、米Googleは他のブラウザでの利用が可能になったと発表しました。

FirefoxMicrosoft EdgeOperaに対応

Google Earthは、米Googleが提供する衛星写真の閲覧ソフトウエアです。アプリ版ではiOSAndroidに対応していますが、ウェブでの実装はかなり限られています。これまでのところ、ウェブ版Google EarthはChromeでしか利用ができません。いくらChromeが人気の高いブラウザであるとはいえ、結果的にアクセスできる人の数を制限してしまっているのと同じです。

しかし、米ブログメディア「Medium(ミディアム)」の新しい記事で、Google Earthチームはツールにいくつかの新しいブラウザを追加したと発表しました。Google Earthは、Chromeのほかに 「Firefox(ファイアーフォックス)」 「Microsoft Edge(マイクロソフト・エッジ)」 「Opera(オペラ)」 からもアクセスできるようになったのです。

なぜ今なのか? そして、他のブラウザへの移行にこれほど時間がかかった理由は何なのか? 2005年米国で初公開されたGoogle Earthは当初、Google Native Client(Webブラウザ上でネイティブコードを安全に実行できるようにするためのサンドボックス技術)上に構築しており、Chrome上でしか動作しませんでした。Googleはウェブで最初にNative Clientを公開して以来、ずっと使用してきましたが、最近になってChromeのバージョンをWebAssembly(多様なブラウザで使用できる新しいコード)に変更しました

これにより、Google Earthを他のブラウザに移行するための多くの扉が開かれました。

Googleは、「同社は長い間、Native ClientがGoogle Earthをウェブ上でうまく機能させる唯一の方法と考えてきました。しかし時代は変わりました。WebAssemblyがブラウザのサポートをここ数年の間に大幅に成熟させ、主要なオープンスタンダードとして台頭してきたのです」と述べています。

また、将来的にはSafari(サファリ)のサポートも計画されています。