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Android 11 デベロッパープレビュー公開開始:新機能が盛り沢山

米Googleは現地時間2月19日に開発者向けプレビュー「Android 11 Developer Preview」を公開しました。最新バージョンのAndroid OSでは、5G向けのAPI、メディア、生体認証、ファイル共有などの機能の強化が提供されます。このAndroid 11 デベロッパープレビューにアクセスできるデバイスは、GoogleのPixel 4 / 4XL、Pixel 3a /3a XL、Pixel 3 / 3 XL、Pixel 2 / 2XLです。デベロッパープリビューをインストールするには、デバイスに入っているすべてデータを消去する必要があります。

Google Developers上で公開されているAndroid 11 デベロッパープレビューの概要セクションに登場するダイヤルを模した様なデザインはおそらく、1984年にアメリカで公開(2018年に日本でも公開)されたロック・モキュメンタリー・コメディ映画「スパイナル・タップ」の1シーンからヒントを得てデザインされたものだと思われます。

Android 11のダイヤルを模したデザインは、映画「スパイナル・タップ」の有名なシーン(YouTubeクリップの1:41で確認できる)をイメージしてデザインされたのでは。

最新バージョンのAndroidは、既存の機能強化だけでなく、様々な新しい機能も含まれます。これまでにGoogleが明かした新機能には、オーバーヘッドを発生させずに外部グラフィックレイヤー(GLES、Vulkan)をネイティブアプリケーションコードにロードしてデバッグを可能にする「パフォーマンスグラフィックデバッグレイヤーインジェクション」や、メディアファイルの一括処理、また、いちいちアプリを開かなくても、通知からチャットなどの返信ができる機能なども含まれます。

また、共有データBLOBを利用してデバイスに大きなデータセットのキャッシュを可能にする機能や、JNIを介したフレームワークAPIや画像復号化ライブラリー・バンドルを介することなく画像の復号化を可能にする「NDK ImageDecoder API」機能など、開発者にとって嬉しい機能が盛り込まれています。

Android 11 Developer Preview 1 の概要
・公開日:2020年2月19日(日本時間では2020年2月20日)
・ビルド:RPP1.200123.016
・対応エミュレータ:x86(32/64ビット)
・セキュリティパッチレベル:2020年3月
・Google Play:20.04.14
・API diff:API 29 → DP1

Android 11のリリースノートでは、この最新バージョンを「Android 11」と「Android R」の両方の名称で呼んでいます。これは、前バージョン「Android 10 / Android Q」に続く、これまでのAndroidネーミングを引き継いだものです。Androidのバージョン名には、これまで、Nougat(ヌガー)、Oreo(オレオ)、Pie(パイ)など、お菓子の名前が多用されていました。正式配信時にはこの最新バージョンにもお菓子の名前が付けられるのか、はたまた、Android Qの様にお菓子の名前は付けられないのか、現時点では明らかにされていません。

Android 11/ Android RのデベロッパプレビューはAndroid Developers から入手可能です。こちらには、Android 11 デベロッパプレビューの他にも、Android 11用アプリ開発に関するツールやリソースが用意されています。