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仏ルノー 伝説のルノー・4を空飛ぶクルマに『Air4』

仏ルノーは、米マイアミのデザインスタジオ「TheArsenale」と協力し、1961年から1992年まで販売された伝説のハッチバック「4(キャトル)」をベースに、空を飛ぶコンセプトカー「Air4」を開発しました。ルノーの代名詞とも言えるルノー4の誕生60周年を記念し製作されたAir4は、単なるデザインに止まらず、実際に飛行が可能。さらに、Air4は、プライベートトランスポートの未来を表現した、TheArsenaleのRoad to Air(空への道)部門初となる車です。

ルノーのグローバルマーケティングディレクターであるArnaud Belloni(アルノー・ベローニ)氏は、「TheArsenaleとのコラボレーションは自然な流れでした。空飛ぶショーカーAir4は、まだ見たことのないものであり、このアイコンの60年後の姿を示すものです。」と語っています。ルノーはレストアモデルには定評がありますが、Air4は文字通り、これまでにない新たな高みを目指しています。

空飛ぶクルマとは言うものの、Air4にはタイヤとステアリングホイールは搭載されておらず、道路を走ることはできなません。Air4は、オールカーボンファイバー製のルノー4のボディシェルの下から四方へそれぞれに伸びるにアームに2枚羽根のプロペラが装備されています。その姿はまるで巨大なドローン。

22,000mAhのリチウムポリマーバッテリーを搭載し、総容量は90,000mAh。一方、4つのプロペラは、それぞれ209ポンド(約95kg)の推力を発生し、合計840ポンド(約381kg)の揚力を有します。最大飛行高度は700メートル、最高速度は時速58マイル(時速100キロ以下)と控えめです。さらに、飛行中の最大傾斜角は70度、離陸速度は31mph(時速約50キロ)、着陸速度は6.7mph(時速約11キロ)。

ドアを装備していないAir4には、ドライバー(と言うよりパイロットの方が適切でしょうか)は、フロントヒンジ式のボディを後部から持ち上げて乗り降りします。インテリアミニマムで実用的。ビデオでは、Air4が実際にホバリングしているは様子が確認できます。ヘッドライトと、フロントグリルの両サイドに縦型のドライビング(フライト)ライト、リアにはブレーキライトを模したをLEDライトを装備しています。

Air4は、11月29日から年末の間、フランス・パリのシャンゼリゼ通りにあるアトリエ・ルノーに展示され、その後、マイアミとニューヨークでも展示される予定です。現在のところ、Air4の将来的な生産予定はありませんが、10年後、20年後にはレストモッドが空を飛んでいるかもしれません。