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コロナ禍のアメリカで小分けのケチャップが不足する理由

フライドポテトなどに欠かせない酸味の効いた調味料であるケチャップが現在品薄状態にあります。しかし、このニュースを聞いて、ポテトを楽しむためにケチャップを買い足そうと考えているなら、考え直してください。今回の供給不足は、あなたが予想しているような内容ではないかもしれません。

テイクアウトやデリバリーの拡大とともに需要が増加

参考記事:COVID-19のパンデミックの影響でアメリカではソーダが不足

近所の食料品店に行けば、ケチャップのボトルが変わらず売られている可能性は高いでしょう。というのも、この問題は主にレストランでテイクアウトを注文した際に提供される小分けにされたケチャップのパックに影響を与えているからです。

パンデミックの影響で、多くの企業が一時休業を余儀なくされ、レストランはイートインスペースを閉鎖しました。テイクアウトやデリバリーを広く行うようになったため、ケチャップの需要が急増しました。

このように消費者のレストランでの食事の楽しみ方が大きく変化した後、多くの企業が慢性的な小分けケチャップの不足に陥り、その結果、テイクアウトの食事に同梱されている小さな調味料カップに、一般的なボトルケチャップを手作業で絞り出すという方法を取らざるを得なくなっています。

ハインツも生産を強化

ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、2020年1月以降、ボトルの需要と比べて小分けのケチャップのパックの需要が急増し、ケチャップパックの価格が予想外に13%も上昇しているそうです。

人気のケチャップブランド「ハインツ」は最近、USA Todayに、需要の増加に対応するために生産を強化していると語っていますが、それまでは、テイクアウトの食事で楽しむために、自分でボトル入りのケチャップを用意しなければならないかもしれません。