Googleは、ビデオ会議ツールであるGoogle Meetの無制限通話期間を2021年6月末までに延長すると発表しました。対象となるのは無償のGoogleアカウントを使っているユーザーです。元来、Google Meetは法人向けサービスとして、一般消費者向けサービスとは区別されていました。2020年のパンデミックに際してGoogle Meetが無償開放されて以降、一般ユーザーは無制限にこの措置に新たな猶予期間が追加されました。
パンデミックによってGoogle Meetは無償解放された
Google Meetは、1対1のビデオチャットや、多人数でのグループチャットを支えるビデオ会議プラットフォームです。このプラットフォームには、すでにユーザー向けの無料のオプションがありましたが、在宅勤務や学業に励む無償Googleアカウントの一般ユーザーには制限がありました。
こうしたGoogleアカウントのユーザーがビデオ会議を利用して無制限に通話を楽しむにはハードルがありました。パンデミック以前は月額680円から利用できる「Google Workspace」に登録しなければならなかったのです。しかしGoogleは2020年、この条件を免除しました。とはいえ当初はこの措置も期限付きの予定でした。無償Googleアカウントユーザーに対する「使い放題」は2020年末に終了するつもりだったのです。
2021年6月以降はグループビデオチャットは上限1時間に
Googleはその期限を延長し、今回は2021年6月までとしました。当然Googleが無料利用を継続するのには理由があります。パンデミックが2年目に突入して6月に入っても在宅勤務を余儀なくされるビジネスマンは多いでしょうし、家のデスクで授業を受ける学生は多数存在するでしょう。使い放題を廃止すれば他のサービスに流れてしまうリスクがあります。Googleが主戦場としているオフィスや教育現場、そして各家庭には、あまりに多くのサービスが覇権を争っています。
この延長措置が終了するといくつかの変更点があります。グループでのビデオ会議は1時間に制限されます。その一方で1対1の通話は24時間利用できます。なお、会議の回数に変更はありません。無料版を含むすべてのプランが無制限で会議を開催できます。