ポルシェ タイカンが13個も記録更新!充電と熱管理能力の高さを証明

ポルシェ『タイカン』がまたしても記録の壁を破りました。ニュルブルクリンクのラップタイムや最長ドリフト記録など、さまざまなチャレンジを行ってきたタイカンですが、今回は英ケント州にあるサーキット、ブランズハッチで13もの記録を更新しました。

『タイカン4S』はブランズハッチの「1,000kg以上のEV」のカテゴリーで、スタンディングスタートから50km、50マイル(80km)、100km、500km、500マイル(800km)、1,000kmを走破するタイムの記録を塗り替えるとともに、1時間での走行距離98.194kmを記録しました。

同時に、『タイカン ターボS』で200km、100マイル(160km)、200マイル(320km)を走破するタイムと、スタンディングスタートから3時間(252.356km)、6時間(450.065km)、12時間(915.762km)の記録を更新しました。

これらの記録更新は、800Vの電気アーキテクチャーと高度な熱管理システムを抜きにしては語れません。今回の記録走行では、270kWhの最大充電率により、2台とも93.4kWhのバッテリーをわずか22.5分で5~80%まで充電することができたといいます。

また、1,000kmの記録走行中、タイカン4Sがバッテリーの充電に費やした時間は合計3時間3秒でした。ポルシェによると、1回のピットストップに平均30分を要し、2台とも充電のたびに5~85%まで充電したとのこと。EVの課題ともなっている充電速度と熱管理において、タイカンの能力の高さを証明する記録と言えるでしょう。

2019年、タイカンはニュルブルクリンク・ノルドシュライフェで20.6kmの危険なレースコースを7分42秒で完走。EVの新記録を打ち立てました。また、2020年には最長ドリフトのギネス世界記録を樹立しました。ポルシェのインストラクターであるデニス・レテラ氏がハンドルを握り、ポルシェ エクスペリエンス センターで210周(42.171km)のドリフトに成功しています。

タイカン ターボSは2基の電気モーターを搭載し、750馬力と1,050Nmのトルクを発生。タイカン4Sは563馬力を発生します。最近ではシングルモーターの後輪駆動モデルをラインナップに追加し、価格は81,250ドル(853万円)からとなっています。

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴:マツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』&ホンダ『クロスカブ50』/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

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