ASUSは世界最大のIT家電ショーであるCES2021で多くの発表を行いましたが、最も興味深いのはChromeboxの最新バージョンでしょう。ASUSは長い間Chrome OSボックスを製造してきましたが、この新製品はファンレスデザインのため、以前の製品とは一線を画しています。製品名もこのデザインを示しており、「ファンレスChromebox」です。
豊富に用意された選択肢
ファンレスChromeboxには、Intel Celeron 5205 U CPUをコアとするものや、Intelの第10世代コアプロセッサのいずれかを搭載するものなど、さまざまな構成が用意されており、購入者はi3、i5、i7のいずれかを選ぶようです。RAM(ランダムアクセスメモリ)に関しては、8GBのDDR4 2400 RAMと16GBのDDR 4 2666 RAMのいずれかが用意されています。また、ストレージオプションには、128GB/256GBのM.2 SATA SSDか32GB/64GBのEMMCフラッシュストレージがあります。
さらに、USB-C 3.2 Gen 1ポートを備え、電力供給とディスプレイポートの両方をサポートしていますが、HDMI 2.0を使って外部ディスプレイに接続することもできます。ASUSによると、ファンレスChromeboxは同時に4Kディスプレイを3つまでサポートでき、WiFi 6もサポートしているそうです。外装はアルミニウム製で、内部で動作するすべてのハードウェアにとって巨大なヒートシンクのような役割を果たしています。
ビジネス向けにも一般ユーザー向けにも
ASUSはこれを企業や企業顧客向けのデバイスと位置づけているようで、デジタルサイネージ(電子看板)やPOS (販売時点情報管理)システムの強化に利用できると示唆しています。同社はまた、ワークロードのクラウドへの移行が進んでいる一般ユーザー向けのデスクトップの代替としても売り込んでいます。
このChromeboxの最新モデルは来月発売予定です。価格は399ドル(約41,000円 2021年1月14日現在)からですが、購入者が選ぶコンポーネントのアップグレードによってはもう少し上がるでしょう。