Appleが今秋にリリースする予定のiOS14には、最適化された充電システムでAirPodsの寿命を伸ばす機能が取り入れられる見込みです。というのも、スマートフォンやタブレット端末などの電子機器のバッテリーは、時間の経過とともに容量が低下することがあります。加えて、長く充電器に接続したまま放置することによりバッテリーが100%の状態が長時間維持されることも、バッテリーの電荷を保持する能力を損ねてしまいます。
そもそもデバイスのバッテリーは非常に重要で、本体そのものに生命を与えていると言っても過言ではありません。しかしその多くは揮発性であり、ある意味気まぐれな性質を持っています。私たちは当たり前のように日々、デバイスを充電器に接続しバッテリーを回復させるという行為を行っていますが、その製品を長く使い続けたいのならば注意が必要です。
最新のスマート製品では、充電のしすぎを防ぎ製品そのものの寿命を長持ちさせるため、バッテリーが100%に達したら即強制的に充電を終了するものもありますが、Appleは昨年iOS13をリリースした際、すでにiPhoneとiPadにはこの機能を導入していました。最新の発表によると、iOS14ではAirPodsにも同じインテリジェンスが施されるとのことです。
基本的な仕組みとしては、充電器に接続されている間でもバッテリーの充電を100%以下に抑え、約80%の状態に保ちます。そして、一般的に夜間充電し翌朝デバイスを持ち運ぶ人を例とする場合、持ち主が目を覚ますわずか数分前から80%から100%へと急速にブーストするという充電方法です。今回のアップデートは一つの小さな変化に見えますが、長い目で見ればその積み重ねがAirPodsの寿命に大きな影響を及ぼす可能性があります。