2020年6月12日、GoogleはPixel 2、3、4用のAndroid 11 Betaをリリースし、Voice Accessの大幅なアップグレードを発表しました。「OK Google」などのGoogleアシスタントのファミリーの1つで、ユーザーが音声だけで操作を実行できるAndroidの機能となっています。この機能では開いている画面や操作、そのコンテンツをこれまでより正確に理解します。直接触れることなく、今まで以上に端末を制御できると期待されています。
Google Pixel以外でもVoice Accessが使える
Voice Access を試すためにGoogle Pixelのデバイスを用意する必要はありません。当然あまりに古くなった端末ではAndroid 11の最新のアップグレードでは動作しませんが、基本的にさまざまなデバイスで利用できます。あとはGoogle Playアプリストアにアクセスするだけです。無料のVoice Accessを実際にインストールしてみるだけです。
AndroidでGoogleからのVoice Accessを使用すると、さまざまな操作を音声のみで実現できます。
- テキストの入力と編集
- アプリや画面間の移動
- ウェブページやドキュメントのスクロール
- コンテンツのタップ
- 画面の拡大やアイテムの展開と折りたたみ
- 機内モードのオン/オフを切り替え
Voice Accessが目指すタッチフリーの世界
Voice Accessの最新版は、グリッド選択オプションでも機能しますが、より一層賢くなっています。以前は「グリッドを表示」と言うと、グリッドが画面に表示されていました。ところが現在では「8をタップ」や「5を上にスワイプ」などと言うと、基本的に表示されているものをすべて画面上で参照できるようになります。
Android 11 BetaのVoice Accessの最新バージョンでは、アクセシビリティコマンド用に自動生成されたラベルとアクセスポイントが表示されます。つまり、コマンドで参照できる番号が付いた小さなタグが画面に表示されるのです。これはなかなか「イケてる」アップデートと言えます。Android端末のタッチフリーの実現に極めて良い影響を与えることでしょう。さらに、Android TVにも拡大できれば言うことなしです。