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Android 11のイベントは延期されTwitterもYouTubeも抗議表明:黒人男性死亡による抗議活動が影響か

警官による黒人男性の殺害は全米各地に重大な影響を広げる中、カリフォルニア州に拠点を置くテック企業が続々と抗議の声を上げています。Googleのイベントにも影響が出ているようです。具体的な理由は明らかではありませんが、Androidのオンラインイベントが延期になりました。

Androidのオンラインイベントは延期に

2020年5月初め、Googleは6月3日にAndroid 11の最初のパブリックベータをライブストリームで発表するとアナウンスしていました。ライブストリームの実施はAndroid開発者サイトで公式に発表されていましたが、ここにきて事態は変わってしまいました。Androidチームは、Googleがイベントの開催とAndroid 11ベータ版のリリースを延期すると発表したのです。

この発表は、5月30日(土)の米国東部標準時(EST)0時過ぎに、Android DevelopersのTwitterアカウントで行われました。なぜ延期になったのか、その理由はまだ誰にもわかっていません。Androidのチームは 「お祝いをする時期ではない」と述べるに留めいています。イベントやリリースが遅れた理由は不明、Googleは現時点で新しい日程は明確に示されていません。

「Android 11の詳細をお伝えするのを心待ちにしていましたが、まだお祝いをする時期ではありません。私たちは6月3日のイベントとベータ版リリースを延期しようと考えています。Android 11の詳細については、速報があり次第お知らせする予定です。」

TwitterやYouTubeも抗議を表明

Androidのツイート内容やタイミングを鑑みるに、イベントの延期は被害者ジョージ・フロイド氏の死後、米国各地で発生した過激な抗議活動に原因があるのではと考えられます。痛ましい動画はミネアポリスで内戦とも見紛うような紛争を引き起こし、全米の他の大都市で抗議行動を引き起こしました。とりわけカリフォルニアのベイエリアは比較的激しい抗議活動に見舞われた地域の1つでした。カリフォルニア州では怪我人も発生しています。世論を激しく揺さぶるこの事件が、企業の露出に間接的に影響を及ぼしたとしても不思議ではありません。

TwitterやYouTubeなどのテック系企業も抗議しました。Twitter社の公式Twitterアカウントのロゴは黒色に変更され、プロフィール欄には「#BlackLivesMatter」のハッシュダグが設定されています。YouTubeもロゴの色を変更しました。

さらにYouTubeは以下の声明をツイートし、人種差別への抗議と支援を表明しています。

「私たちは人種差別と暴力に連帯して立ちます。私たちのコミュニティのメンバーが傷つけば、私たち全員が傷つきます。私たちは、社会的不公正に対処する取り組みを支援するために100万ドルを誓約します。」

Android 11のアップデート内容の予想

Android 11は、開発者が利用できるようになったデベロッパープレビューに基づいて、少なくとも複数の新機能と修正された機能が提供される見込みです。ユーザーは (うまくいけば) iOSに見られるものと同様に、画面録画の機能にアクセスできそうです。同様に、自分のデバイス上でダークモードがアクティブになるときに、スケジュールを設定する機能も使えるようになるのではと期待が高まっています。

また、Android 11ではアプリがデバイスの位置情報へのアクセスを許可されたときにユーザーがより幅広い制御ができるようになる見込みです。これはアプリが共有メニューの前面と中心に表示され、AppleのiOSで提供されるAirdropの機能に類似したものとなりそうです。