台湾HTCの元CEOのPeter Chou(ピーター・チョウ)氏が創立した「XRSpace」が、開発に3年を費やした5G対応のVRヘッドセット「XRSpace Mova」と、ソーシャルリアリティプラットフォームXRSpace Manovaを発表しました。
VRヘッドセット「XRSpace Mova」は、Qualcommの「Snapdragon 845 Mobile XR Platform」をベースにしています。このチップセットは、Qualcommが2018年初頭に初めて披露したもので、スマートフォンと同等の接続性と処理能力を提供しています。
Movaには手の動きやジェスチャーを検出する機能も備わっており、専用のコントローラーやスティックがなしで操作が可能です。また、同社は独自のスキャニング技術により、光学センサーを使用して空間スキャンを行い、「VR内の実際の物理的な場所をシームレスに再現する」と説明しています。
Movaと当時に発表されたXRSpace Manovaは、Movaに対応したバーチャルワールドで、ユーザーが自身のアバターを作り、他のユーザーと交流ができます。Movaでは、サードパーティのコンテンツ・プロバイダーなどが作成したバーチャルの家、映画館、公共空間などを移動することができる他、ウォーキング、サイクリング、ダンス、ヨガ、太極拳などのエクササイズも楽しめるそうです。
XRSpaceはすでにAngry Birds、AirPano、Insta360、Resolution Games、Magic Horizons、Digital Domain、Iconic Engine、iStaging、Futuretownなどのパートナーと契約を結んでおり、ゲームだけでなく、Manovaが教育やビジネスの場として活用されるように取り組む予定だそうです。また、XRSpaceは他のパートナーが独自のコンテンツを構築できるAPIの提供も約束しています。