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Amazonが医療従事者用のフェイスシールドを開発

Amazonは、COVID-19(新型コロナウイルス)から医療従事者を保護するために設計されたフェイスシールドを開発、改良しました。フェイスシールドの作成は3Dプリンターに関わる人々の小さなコミュニティプロジェクトとして始まりましたが、すぐにAmazonの従業員の目に止まり、この取り組みに参加しました。そして、洗練されたフェイスシールドが開発され、NIH(アメリカ国立衛生研究所)の認可を受けるに至りました。

3Dプリンターにて作成

フェイスシールドはフェイスマスクとは異なり、フェイスマスクがユーザーの口と鼻の上にかぶるのに対し、シールドは透明でユーザーの顔の前に設置されるものです。この2つを使用することで、医療従事者がCOVID-19に感染し、拡散するのを防ぐことができます。

COVID-19の急速な拡大により、適切な準備ができずフェイスシールドのような個人用の保護具など医療物資が大量に不足していました。これについて、ハードウェアを利用してフェイスシールド用のヘッドバンドや再利用可能なマスクなどを3Dプリンターにて作成しました。

すでに万単位の寄付済みで今後は原価で販売も

Amazonは、エンジニアやその他の専門家が集まり、不足する医療物資の問題解決に貢献していくと述べています。専門家は、マスクを使用したことのある医療従事者からのフィードバックに基づいて、既存のデザインを改良しました。

これには、再利用可能にすること、鋭利なエッジを減らすこと、額のバンドを薄くすることなどといった調整が含まれています。Amazonは、製造施設の一部を利用してこれらのフェイスシールドを製造しています。すでに1万個以上が寄付され、近い将来にはさらに2万個が納入される予定です。さらに同社は、このフェイスシールドをAmazon.comにて原価で販売する予定です。