ジェスチャーだけで宇宙偵察機を制御するグローブ導入へ

欧州宇宙機関(以下ESA)は、宇宙飛行士を宇宙の真空から保護するだけでなく、手のジェスチャーだけでドローンなどの無人偵察機を制御できる新しいスペースグローブ「パワーグローブ」を導入しました。

ESAは2019年の初めに、フランスの企業コメックスとその他2社のパートナーとの間にプロジェクト契約を結んでいました。この契約の下に、ESAの資金提供を受けたコメックスは2年かけてパワーグローブの素材を開発しました。従来の月でのミッション用に設計された、将来の宇宙服の一部にもなりうるテキスタイルで、アガタ・メディオーニがデザインを担当したとのことです。

3機能で宇宙飛行士の安全確保

ESAとコメックスが共同公開したパワーグローブに関する最新情報によると、まず、このプロジェクトに求められた新しい機能はグローブの自己修復性でした。さらに、コンセプトは、距離を測定するための組み込みのレーザー光線・残りの酸素レベルなどを表示するための組み込み式ディスプレイ・ジェスチャーベースの制御のためのセンサーなど、宇宙飛行士を保護するための3つの機能も追加されました。

ジェスチャーだけで広がる宇宙探索の新たな可能性

将来的にはこれら新機能をさらに拡張し、月に配備されるドローンなどの電子機器にも適応する見通しです。具体的には、宇宙飛行士がより安全に未知のスペースを偵察するために、パワーグローブを使って事前に空間を把握したり、高度な危険を伴う領域を機械で探索する際、グローブをはめて行うジェスチャーだけで制御が可能になります。

画期的なグローブの導入により、さらなる宇宙開発の進展が期待されます。

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