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米フードデリバリー大手、顧客に非接触型の受け渡しスタートへ

米宅配業者のPostmatesは、新型コロナウイルス対策の一環として顧客に対し、新たなる配達方法を発表しました。現在、同社を利用して食料品を注文した顧客は、「非接触型」デリバリーを選択して届けることができるようになりました。これは受け渡しの際に配達員とやり取りする必要が一切なく、食料品を運んだコンテナなどは玄関先や顧客が指定した任意の場所に置かれ、顧客が受け取った後に配達ドライバーが回収するとのことです。

意外な感染対策

データディレクターのRani Molla氏がTwitterで報じたところによると、この新しい配達方法により、顧客はドアを開けて配達ドライバーから荷物を受け取るのではなく、ドアの前に食事を置いていくという選択ができます。これにより、顧客や配達ドライバーが新型コロナウイルスに感染している可能性のある、人と人との接触がなくなります

Postmatesによると、新しい配達方法はすでに選択可能であり、顧客にも通知しています。もちろん、通常と同じように直接配達員から荷物を受け取ることもできますし、家の外などへ配達員に来てもらうこともできます。

Postmatesは新サービスについてのブログ記事を更新し、新型コロナウイルスについて具体的に言及せず、 「健康上の理由から、非接触型のデリバリーを望む声があがっており、そうした顧客向けに新配送サービスを開始した」と発表しています。

世界的に広がる非接触型受取サービス

他の人との接触を減らすということは、人から人へと感染が広がる新型コロナウイルスに対して有効な予防法の一つです。アメリカ疾病管理予防センター(CDC)は、感染を防止するには自分の顔に出来るだけ触れないようにし、手の消毒剤よりもこまめに石鹸で手を洗うよう勧めています。公共の場においては、アルコール除菌剤を使うことが有効とのことです。

新型コロナウイルスの発生源である、中国では既に非接触型デリバリーは一般的になりつつありますが、ここ日本でもドミノピザがオンライン上で決済後に受け渡しの際、2メートル離れて受け渡しする「あんしん受取サービス」を開始しています。世界的に感染が広がる新型コロナウイルスに対し、こういった非接触型受取サービス広がってくるのかもしれません。