脂肪肝の改善に役立つ、あの「天然」甘味料とは?

過剰な砂糖を控える目的でゼロカロリー飲料にも使われている人工甘味料。その中でも「人工」と間違われやすいステビアですが、れっきとした「天然」甘味料です。最近の研究で、甘味料のステビアが、脂肪肝疾患と呼ばれる病気の改善に役立つ可能性があることがわかりました。この研究は、肝臓の健康に対する砂糖代用品の効果を専門家が評価したロサンゼルス小児病院で行われました。その結果に基づいて、その効果をさらに検証する臨床試験が現在進行中とのことです。

ステビアが及ぼす肝臓への良い影響

砂糖は、2型糖尿病からがんの発生に至るまで、多くの健康問題と密接に関連しています。また、過剰な糖分の摂取は肥満を引き起こし、非アルコール性脂肪性肝疾患の発症に拍車をかける可能性があります。

このような理由から、多くの人が砂糖の代替品として、人工のものと天然のものの両方に目を向けています。後者には、植物から作られる甘味料のステビアが含まれています。この研究では、これらの甘味料が肝疾患のリスクを軽減する可能性を含め、肝臓の健康にどのような影響を及ぼすかを調べています。

カギは腸内細菌にあり

本研究では、デザートやローカロリージュースにしばしば使用される一般的な2つの甘味料、ステビア抽出物とスクラロースを使いました。砂糖と比較すると、ステビアは脂肪肝疾患に関係する腫瘍マーカーを改善し、血糖値を低下させることがわかりました。

この腫瘍マーカーは、とりわけ肝臓の脂肪の量と線維症を含んでおり、研究リーダーのRohit Kohli, MBBS, MSによると、これらのポジティブな効果は腸内細菌の変化と細胞ストレスの減少に貢献する可能性があります。現段階では、臨床試験が行われており、さらなる研究が必要とのことです。

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