日本でも人気なダイエット法である極端な糖質制限を設ける「ケトジェニックダイエット」。そのダイエット開始初期で経験すると言われている「ケトフル」と呼ばれるカラダの不調に対する対処法が最近の研究で分かりました。Frontiersで最近発表されたこの研究は、高脂肪・低炭水化物ダイエットが、我々にエネルギーレベルから心拍数、めまい、吐き気などあらゆるものに与える影響に焦点を当てています。
しっかり食べてしっかり痩せる
ケトダイエット(糖質制限)とは、典型的な食事とはかなり異なる食事手順です。ケトダイエットでは、炭水化物を摂取するのではなく、1日のカロリーの約70%前後を脂質から摂り、残りの大部分(1.2~1.5g/kg 体重/日)をタンパク質から摂取します。このため、カラダは脂肪燃焼モードになりますが、この段階で多くの人がカラダへの不調を感じます。
何十年もの間、低炭水化物ダイエットをしている人たちは、 「ケトフル」と呼ばれる症状を経験していると報告してきました。これらの症状は人によって異なりますが、頭痛、倦怠感、めまい、動悸、失神しそうな感覚、全身の疲労などがあります。
この研究では、ケトダイエットをしている人たちの報告を集めたところ、ほとんどの人が最初の数週間でこうした症状を経験することが分かりました。さらに、ダイエット中の人からの報告によると、症状は最初の1週間が最も悪く、その後2週間ほどかけて徐々に悪化していくそうです。
脂肪燃焼モードをうまくカラダに慣らせるには
このケトダイエットを始めるときに複数の症状を経験しますが、すべての人が同じ症状に苦しむわけではありません。その後2週間ほどでほとんどの症状は、軽くなることがわかっています。今後ケトダイエットを考えている人は、十分な水を飲み、体内の塩分濃度をしっかりと管理することで、開始1週間で陥る 「ケトフル」 を緩和するのに役立つのではないかとまとめています。夏に向けてダイエットを始めるには良い時期です。ケトジェニックで脂肪燃焼モードを上手に活用し、しっかり食べてスリムなボディを目指してみては。