低炭水化物ダイエットは腸内細菌に対し劇的に良い効果がある事が確認される

細菌の研究で、極端に炭水化物の摂取量を減らすケトン食は一般的に「ケト」と呼ばれ、体内の炎症抑える腸内細菌の劇的な変化を引き起こすことが明らかになりました。米カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者らは、高脂肪・低炭水化物食によって産生されるケトン体が炎症を抑える可能性を発見しました。

炭水化物を控える事で脂肪を燃やすケトン体

ケトの食事は簡単で、少なくともなにを食べるべきか、という点では単純です。ダイエットをする人は、炭水化物をごく少量しか食べず脂質を十分に摂取しなければなりません。脂質は、健康的な油、脂肪分の多い魚、ナッツなどの形で摂取します。このプロトコルに従うことで、体は炭水化物を燃やすのではなく、主要なエネルギー源を脂肪へスイッチさせます。

ケトダイエットは、ダイエット中の人が体感するダイエット効果や心臓の健康にメリットがあるため、アメリカのみならず、日本でも人気があります。いくつかの研究では、食事と関節炎やクローン病の症状の軽減などの炎症性疾患の改善との関連も示されています。新しい研究によると腸内細菌の変化がこの利点を説明している可能性があるということです。

リウマチなどの自己免疫疾患に対する新たな治療法として注目

研究で使用したケト食は、脂肪80%、タンパク質15%、炭水化物5%でした。1つのグループにはその低炭水化物食を与え、もう1つのグループには炭水化物50%、タンパク質15%、脂肪35%の標準食を与えました。4週間それぞれの食事を摂取した後、各群は反対の食事に切り替えました。

研究者らは、この研究のデータとマウスを用いた追加研究を用いて、高脂肪食と少量の炭水化物を組み合わせた場合、ケトン体に関連する腸内細菌に 「劇的な」 変化が生じることを発見した。これらの変化は最終的に体内の炎症を鎮めるのに役立ち、特定の自己免疫疾患に対する治療選択肢としてケトンが注目されました。

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