フォードは、2020年後半に発売予定の電気自動車「マスタング マッハE」の正式発表に向けて準備を進めています。この車の特徴の一つは、電気自動車に新機能やその他の変更をもたらす無線によるアップデートでしょう。フォードは、ソフトウェアのアップデートが行われるまで待たなければならないいくつかの車両とは異なり、安全なアップデートをバックグラウンドでダウンロードできるシステムを開発しました。場合によっては、約2分でダウンロードが完了できるそうです。
最新の状態へアップデートしアラートでお知らせ
フォードは、無線アップデートがもたらす改善はSYNCアップデートをはるかに超えており、ほぼすべてのマッハEのコンピュータモジュールをワイヤレスでアップデートすることができるといいます。つまりフォードは、最初に車を購入したときに存在しなかったまったく新しい機能やパフォーマンスの向上を、所有者が気付かぬうちに提供できるということです。
所有者が車両を始動した直後にアップデートが適用され、今回のアップデートでどのような改良が加えられたかを知らせる車載アラートが表示されます。フォードによると、もっと複雑で長時間の駐車が必要になるアップデートもあるそうです。
アップデートは時間指定も可能
このように時間がかかる場合でも、所有者は夜間など最も都合の良い時間にアップデートをスケジュールすることができます。フォードによると、最初のアップデートは、マスタング マッハEが所有者の元に納車されてから6カ月以内に配信されるといいます。車の所有者は、アップデートが利用可能になると通知を受け取り、Wi-Fiまたは携帯電話経由でアップデートできます。
フォードによると、2020年には米国のほとんどの新型車に高度な無線アップデート機能を搭載し始めるといいます。同社のチームは、COVID-19(新型コロナウイルス)のパンデミック下で最新の無線アップデートを開発しているそうです。多くのチームメンバーが自宅から電気自動車開発に取り組んでおり、自宅からすべての自動車モジュールにリモートアクセスできるようになっています。これまで5時間かかっていたリモートでのプログラミングは、現在では約10分で完了できるようになったそうです。