Porsche 718 Cayman/Boxster GTS 4.0発表:水平6気筒で愛好家を口説く

Porsche愛好家に捧ぐ、NA 4.0Lの6気筒ボクサー

Porscheは2020年1月16日、「愛好家」受けしそうな新しいスポーツカーを2台発表しました。Porsche 718 Cayman GTS 4.0および718 Boxster GTS 4.0の 2021年モデルです。この2台には、さまざまなパフォーマンスオプションが標準装備されており、一般道だけでなくサーキットでも存分に楽しむことができるでしょう。MTや自然吸気ボクサーエンジンのサウンドが好きなユーザーであれば、一目で惚れてしまうモデルかもしれません。

NA(自然吸気)ならではのエンジンサウンドが好きな方も多いはず。

GT4に劣らぬスペック

パワーユニットはミッドシップの4.0L 6気筒ボクサーエンジンで、Porscheによると最大出力394hp、最大トルク420Nmを発揮するとのこと。これは、718 Spyderや718 Cayman GT4に搭載されている414hpのエンジンとさほど変わらない、と同社は指摘します。

トランスミッションは6速MTが標準であり、唯一の選択肢です。PDKパドルシフト(セミAT)の用意はありません。Porscheは標準仕様でSport Exhaust System(マフラーの排気音を切り替えるシステム)を追加したほか、Porsche Active Suspension Management(PASM/電子制御ダンパーシステム)も搭載しています。PASMは路面状況などに応じてダンパーの減衰力を調整し、車高が約2cm低くなります。

PASMによるコーナリング性能には期待が膨らむ。

走る喜びを全身で感じる車

また、Porsche Torque Vectoring(PTV/ホイールにかかるトルク配分を調整しハンドリングを向上させるシステム)が標準で、リミテッド・スリップ・ディファレンシャルと連動して走行安定性を高めます。Sport Chrono Packageというレーシーな機能を活用すれば、 0~100km/h加速4.3秒、最高速度は292km/hを発揮します。また、Porsche Track Precision Appという車両機能を拡充するアプリを使用することで、サーキットでの走行タイムなどが精確に測れるようになります。

ステアリングの切り替えスイッチの操作で、4種類の走行モードから選べる。

多くのユーザーにとって、最も魅力的なのは自然吸気エンジンでしょう。このエンジンはレッドゾーンの7,800rpmまで回り、もちろんターボラグを考慮する必要はありません。燃費の向上に貢献するシステム Adaptive Cylinder Controlも採用しています(この車のオーナーが燃費を気にするかどうかは分かりませんが)。

エクステリア・インテイリアも特別仕様

他のGTSモデルと同様に、特別なホイールされています。高性能のタイヤにはサテンブラックの20インチ軽量合金ホイールが標準で装備されています(フロント235/35 ZR20、リア265/35 ZR20)。ブレーキには、クロスドリル加工された鋳造のローター (フロント13.8インチ、リア13インチ) と赤色の6ピストンキャリパーを採用。セラミックブレーキパッケージもオプションで用意しています。

フォルムはそのままで、見た目の印象が変わった。ブラックアウトパーツの使い方がうまい。

内装には黒のアルカンターラが多く使われており、シートやハンドル、センターコンソール、シフトレバー、そしてドアのアームレストにもあしらわれています。クーペタイプの場合はAピラーやルーフの生地もアルカンターラとなります。オプションのGTS Interior Packageでは、「GTS」ロゴのステッチがヘッドレストなどに施されます。Porscheの7インチタッチパネルのインフォテインメントシステムは標準で、ナビゲーションと2種類のオーディオシステム(BoseとBurmester)はオプションとして設定されています。

クーペか、オープンか。ボディタイプによっても走りのフィーリングは変わるだろう。

日本での発売が待ち遠しい

Porscheによると、2021年モデル 718 Cayman GTS 4.0と718 Boxster GTS 4.0は、アメリカでは2020年夏ごろに注文が増えると見込んでいるようです。価格と発売時期はもう少し早めに確認できるでしょうが、アメリカでは8万ドル台半ばという予想が立っていることから、日本ではおそらく1,000万円強になると思われます(発売されれば、の話)。

引き締まったボディに4.0L 水平対向6気筒の自然吸気エンジン。ベースの2.5L 4気筒モデルでは満足できないという「愛好家」が、この車を見てどのような表情を浮かべるか、想像には難くありません。

2.5Lモデルとの最も簡単な見分け方は、エンジンサウンドに耳を傾けることかもしれない。
林 汰久也

愛知県在住 28歳。ハウスメーカーの営業を経て、ITベンチャー企業のメディア事業に参画。現在は退職し、フリーのライターとして活動中。マツダRX-8、シトロエンC4を乗り継ぎ、現在は2010年式スバル フォレスターに落ち着く。

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