Mercedesは25日、2021年モデルの「Mercedes AMG GLA45」を発表しました。この車は、“世界最強”と称賛されるターボチャージャーを備えた4気筒エンジンを搭載しています。この「M139」2.0L 4気筒エンジンは最高出力382hp、最大トルク354lb-ft(480Nm)を発生。Mercedesによると、このエンジンはそれぞれ、1人のメカニックが手作業で組み立てているといいます。
エンジンはAMD Speedshift DCT 8速デュアルクラッチトランスミッションを介して出力されます。また、AMGトルクコントロールを使用して後輪に選択的にパワーを配分する、AMGパフォーマンス4MATIC+全輪駆動システムを搭載しています。このシステムの目的は、あらゆる環境において理想的な駆動力を確保すること。完全可変式の全輪駆動システムはこの車の新機能です。
GLA45のもうひとつの特徴として、二段式燃料噴射システムがあります。第一段階は、最高200バールの圧力でピエゾ式インジェクター(燃焼効率の効率化)を使用した高速噴射です。第二段階は、エンジンの高出力化を図るための、電磁弁を用いたインテークマニホールド噴射です。Mercedesは、エンジン、ターボ、および給気に高度な冷却システムを使用しています。ハイエンドの冷却システムにより、エンジンを効率的に冷却し、より快適に稼働させることができます。
サスペンションは、ボディロールを抑えた高いコーナリング特性と直進安定性を持ち、ダイナミックハンドリング用に最適化されています。アルミ製ダブルウィッシュボーンを採用してばね下重量を低減しているほか、ブレーキキャリパーはフロント車軸に放射状にボルトで固定するなど、まるでスポーツカーのようなチューンが施されています。オプションのAMG Dynamic Plusパッケージを選ぶことで、より高性能なブレーキを装備することができます。GLA35とGLA45は2020年後半に発売予定ですが、価格はまだ発表されていません。
GLA45はパワフルすぎて(価格的にも)手に余るという人のために、Mercedes-Benzにはノーマルモデルの「GLA250」も用意されており、今年の夏には前輪駆動仕様と4Maticの2021年モデルが登場する予定です。こちらは一般的な2.0 Lの直列4気筒エンジンを使用し、最高出力221hp、最大トルク258lb-ft(350Nm)を生み出します。また、すべてのバージョンにおいて、多くのドライバー支援システムが搭載されています。
“世界最強の直4”という言葉に強く惹かれる人は(私も含め)少なくないはず。GLA45に関する続報が入り次第、お伝えしていきます。