ポルシェはミッドエンジン・ロードスター「ポルシェ 718」を、2025年までにフル電動に移行することを発表しました。718は、Taycanや次期ミッドSUVのMacanとともに、ポルシェの電気自動車(EV)の数少ないラインナップの一員となります。ポルシェによると、内燃機関バージョンの718は2025年頃で終了となり、EVバージョンのみになる予定です。マカンのEVバージョンに関しては、ヨーロッパ市場では2023年に導入され、米国市場への導入はその1年後となる2024年になる予定です。
同社の年次記者会見で、Olive Blume(オリバー・ブルーメ)執行役員会長は、ポルシェ718 EVを 「Bセグメントで最高のフルEV」にしたいと大胆に発表しましたた。さらに同氏は、電動化されたポルシェ718は、ロードスターの典型的な寸法を有した真っ当なスポーツカーになると強調しました。注目すべきは、次期ポルシェ 718は、アイコニックなポルシェ911と同じシュトゥットガルトの生産ラインで製造され、両車の部品の一部は共通であるそうです。ただし、ポルシェ911は当分の間、内燃機関を搭載したマシンとして提供され続けることになります。
さらに、同社が発表した野心的な発表は、フルEVのポルシェ718だけではありません。ポルシェは、ラウンジをイメージしたプレミアム充電ステーションで、独自の充電インフラを構築する計画も発表しました。米テックメディアのTechCrunch のレポートによると、これらの高級充電ステーションはポルシェの顧客専用で、ポルシェーのオーナーは、車の充電を待つ間にコーヒーを飲んだり、仕事をしたりできるスペースになるそうです。一方、Electrekによると、Teslaは、自社の充電ステーションにStarlink衛星インターネット端末を設置する予定だと報じられています。ポルシェが展開する急速充電ネットワークの整備は、ドイツでスタートし、その後、他の欧州市場でも開始される予定です。
ポルシェは、2025年までに1,000基を超えるIONITY充電ステーションの設置を目標としており、その後は7,000基の設置を目標としています。ポルシェによると、主要な交通ルートとヨーロッパの高速道路沿いに専用の充電施設を設置し、各ステーションには最大12基の充電ポイント、最低350kWの容量を提供する予定です。最初のポルシェ専用プレミアム充電ステーションは、2022年末まで設置される予定です。