有名チューニングメーカー、マンソリーがラグジュアリーSUVの草分けにベントレーのベンティガの高性能モデル「ベンティガ スピード W12」を手掛けたらどうなるでしょうか?その答えは、あなたが想像するより遥かにパワフルなラグジュアリーSUV「Bentley Bentayga Speed W12 by Mansory(ベントレー ベンティガ スピード W12 by マンソリー)」です。
マンソリーは、最高級のスポーツ・ラグジュアリーSUV、高級セダン、エキゾチックなイタリア製スーパーカーを改造することにかけては、知らない人はいないでしょう。昨年はベンテイガ V8 by マンソリーも発売されましたが、このチューナーの作品は、奇抜なスタイリングキューよりも、そのパフォーマンスメリットの方が有名です。さすがにマンソリーだけあって、ベンテイガはカスタムメイドのアドオンパーツによる完全なワイドボディ化されその結果、他にはないベンテイガが誕生しました。
マンソリーは、この最新作を「特定の国」、できれば石油とガスが当たり前のように存在する場所でしか入手できないと、ちょっと遠回しな表現で販売地域に関して言及しています。
マンソリーのモダンなクリエイションの特徴は、惜しげもなく多用するカーボンファイバーですが、それは、ベンティガ スピード W12 by マンソリーのエクステリアでも健在です。フロントリップ、サイドフラップ、エアインテーク、LEDデイタイムランニングライトを含むフロントエンド全体(グリル、バーティカルバーを含む)が、ビジブルカーボンまたはネイキッドカーボンファイバーで覆われています。
さらに、4つのエアアウトレットを備えた新しいカーボンファイバー製ボンネットが採用され、内部に搭載された巨大なV12エンジンの熱を素早く逃がします。マンソリーは、このボンネットのデザインは単にビジュアル的要素だけではなく、エアアウトレットの位置によって「エンジンの熱バランスを最適化する」ものだと述べています。
特注のワイドボディパネルを採用し、よりスポーティでアグレッシブな雰囲気を演出しているベンティガ スピード W12 by マンソリーは、「より力強く、低く、細長く見えるようになりました」とマンソリーは語っています。美観よりもエアロの最適化に重きを置いたイドボディキット。例えば、テールゲートに取り付けられたリアスポイラーは、リアアクスルの揚力を低減し、高速走行時の安定性を向上させています。
その他、リアエプロン、ディフューザー、ツインテールパイプなど、空力に特化した変更が施されており、ツインテールパイプはフルチャットで神々しいサウンドを奏でることでしょう。さらに、足回りには光沢のあるブラックのT.5デザインキャストホイール(10.5×23インチ)が装着されます。これだけでは物足りないという人には、マンソリーがオプションで用意している10 x 24インチの鍛造ホイールも選択可能です。
ベンテイガスピードは、6.0リットルW型12気筒エンジンを搭載し、ノーマル状態で最高出力626hp、最大トルク873Nmを発揮します。0-100km/h加速は3.9秒で達成し、最高速度は306km/hです。
しかし、マンソリーはそれだけでは物足りないと考え、ECUに手を加え、独自の触媒コンバーターを装着して、さらなるパワーを発揮させることに成功しましたた。最高速度323km/h、0-100km/h加速3.5秒を実現。最大出力900hp、最大トルク1250Nmという驚異的な数値を叩き出します。
タフな外観とは異なり、ベビーブルーのキルティングレザーシートとレザーカーボンのステアリングホイールでソフトな印象を与えるインテリアに仕上がっています。フロアマットにも特注のステッチとキルティングのデザインが施されています。
マンソリーはまだ価格や生産台数を明らかにしていませんが、ベースとなるベンティガ スピード W12が24万5,000ドル(約2,800万円)からであることを考えると、ベンティガ スピード W12 by マンソリーは35万ドル(約4,000万円)を優に超える価格になると予想されます。