イタリアの自動車メーカー ランボルギーニが2021年に販売した自動車販売台数が同社最多を記録しました。2021年のランボルギーニの全世界での販売台数は2020年に比べて13%増の8405台と、58年の歴代販売台数記録を更新。2021年に成功を収めたランボルギーニは、電動化も視野に入れており、今後更なる成長が見込まれています。
ランボルギーニの会長兼CEOであるStephan Winkelmann(ステファン・ヴィンケルマン)氏は、「私たちは、大きな変革期を迎え、さらに持続可能な未来に向かう準備として、これまで以上に力を発揮します」と述べました。
地域別に販売台数を見てみると、米国では前年度比11%増の2,472台、ドイツでは16%増の706台を記録しました。ランボルギーニは、全世界で2桁の販売増を達成しています。特に販売台数が伸びたのは中国で、ランボルギーニは935台を販売し、2020年に比べて55%増加しました。その他、イギリス(564台)、イタリア(359台)、EMEA地域(ヨーロッパ、中東、アフリカ)などが販売上位にランクインしています。
2021年、一番の人気車種となったのはSUVのウルスで、販売台数は全世界で5,021台と、全体の販売台数の約60%を占めています。641馬力のツインターボV型8気筒を搭載したウルスは、スパーカーの能力を発揮するSUVです。そして2021年販売台数2位の座についたのは、販売台数2,586台のウラカンV10。ウラカンV10は、640馬力の5.2リットルV型10気筒エンジンを搭載。
ランボルギーニは昨年7月、アヴェンタドールV12スーパーカーの最終バージョンとなる「LP 780-4 Ultimae」を発表しました。アヴェンタドール・ウルティマエは、クーペ350台、ロードスター250台のみ生産され、いずれも6.5リットルV型12気筒エンジンを搭載し、最高出力770ps、最大トルク531psを発揮します。
アヴェンタドール・ウルティマエは時速0-100kmまで3.0秒、時速200kmまで9秒で到達。最高速度はなんと時速309kmです。ランボルギーニは、2021年に798台のアヴェンタドールを販売しました。同車は昨年8月、カウンタックLPI 800-4も発表しています。
ランボルギーニは、2022年にもランボルギーニ人気の勢いは止まることはないと予想しています。2022年には新車4モデルを発表する予定で、前出のヴィルケルマン氏は「2022年は、現在の業績を固め、2023年以降の将来のハイブリッド・レンジの到来に備えるために最大限の努力をします」と語っています。