自動運転テクノロジー企業の米Nuroが第3世代となる自動配送車を発表しました。Nuroは米大手スーパーや宅配ピザなどの商品を消費者に配達するための自動運転車を開発していることで知られています。最近では米国の配送業社フェデックス、コンビニエンスストア大手7-Elevenなどとの提携で自動配送車のテスト運用を進めています。
第3世代の自動配送車の荷室容量は、第2世代の2倍と大幅にスペースアップ。Nuroによると、新型の自動配送車は、米ネバダ州南部にあるNuro社の施設で生産される予定です。
Nuroは、最新モデルを米国全土に拡大するツールとして使用することを目標としていると語っており、新型自動配送車は、ゼロエミッションの施設で生産され、すべての充電は再生可能エネルギーで行われる予定です。
Nuroは、人ではなく物を運ぶための車を作るというミッションのもと、最も一般的な自動車の安全装備の一つを、新型モデルでは、意外な場所に装備しました。万が一、歩行者、自転車、他の車などとぶつかった際の安全性を高めるために、第3世代Nuroの車体前面にはエアバッグが搭載されています。
このエアバッグは、同社が「マルチモデル・センシング・スイート」と呼ぶ、視覚カメラ、ライダーカメラ、サーマルカメラを搭載した360度認識システムと連動し、衝突しそうになった時に展開する様に設計されています。自動運転や運転技術支援機能を搭載した車のよる事故が後を絶たない中、車の外に装備されたエアバッグは名案ではないでしょうか。