SlashGear Japan

インフィニティ  2022年『QX50』全5グレードの価格公表、最下位モデルは4万ドル以下から 

日産が海外で展開する高級ブランド「インフィニティ」は、2022年発売予定の中型高級SUV「QX50」の価格を決定しました。QX50は「PURE」「LUXE」「ESSENTIAL」「SENSORY」「AUTOGRAPH」の5つのグレードが用意され、全グレードとも標準仕様は前輪駆動。全輪駆動は2,000ドル(約23万円)の追加オプションとなります。「Apple CarPlay」と「ProPILOTアシスト」は、5つのグレードすべてで標準装備され、エントリーレベルの「QX50 PURE」は39,000ドル(約450万円)からとなっています。

QX50 LUXE

QX50 LUXE以上のモデルは、自動格納式ヒーテッドアウトサイドミラー、運転席4ウェイパワーランバーアジャスター、パーフォレーテッドレザーシートを標準装備しています。20インチホイールやブラックのエクステリアアクセントを含むアピアランスパッケージを1,200ドル(約14万円)で追加可能です。LUXEの車両価格は42,350ドル(約480万円)から。

QX50 EssentialとSENSORY

QX50の中位モデルとなるESSENTIALは、Bose Performance Seriesプレミアムオーディオシステム、クライメートコントロール付きフロントシート、ステアリングホイールヒーターが標準装備されます。QX50 SENSORYでは、セミアニリンレザーパーフォレーテッドシート、モーションアクティベートリフトゲート、2列目アウトボードシートヒーター、助手席4ウェイパワーランバーアジャストメントなどが追加されます。ESSENTIALは46,800ドル(約532万円)から、SENSORYは54,400ドル(約628万円)からとなっています。

QX50 AUTOGRAPH

最上位モデルとなるQX50 AUTOGRAPHは、下位モデルの装備に加えて、トライゾーンオートマチッククライメートコントロール、キルトステッチ入りシートサーフェス、強化されたインテリアアンビエントライティング、アドバンストクライメートコントロール、天然オープンポアメイプルウッドアクセントなどを備えています。QX50 AUTOGRAPHの価格は56,950ドル(約647万円)からです。

標準装備

QX50の全グレードには、後席用Type-C USBポート、リアドア連動インテリジェントキーエントリー、リアドアハンドル用LEDコンビニエンスライト、オートディミングリアビューミラーなどが標準装備されています。また、全グレード共通のエンジンとして、最高出力268馬力、最大トルク380Nmを発揮する世界初の可変圧縮型ターボエンジンを搭載しています。

QX50のトランスミッションには、変速システムに歯車を使わず、ギアチェンジの無いスムーズで滑らかな変速を行う無段変速システム「XTRONIC CVT」を採用。高出力でありながら、EPA(米国環境保護庁)のテストでは複合モードで26MPGを達成しています。CVTトランスミッションのもう一つの興味深い点は、機械的なリンクよりもコンパクトなシフト・バイ・ワイヤを標準採用していることです。機械的なリンクを使わないことで、車内のスペースを広く確保しています。

QX50は、最大5人の乗客が快適に過ごせるように設計されており、必要に応じて荷室や足元のスペースを最大限に活用できるスライド式リアシートを備えています。また、リアシートを折りたたむことで、フロントシートの後ろに合計およそ1,845Lのカーゴスペースを確保することができます。QX50の全バージョンは、8ウェイに調節可能なフロントシート、デュアルゾーンオートマチッククライメートコントロール、本革巻ステアリングホイール、デュアルタッチスクリーンInTouchインフォテイメントシステム(上段8インチ、下段7インチ)を標準装備。

全グレードともワイヤレスのApple CarPlayは標準装備されていますが、Android AutoはUSBケーブルでの接続が必要です。最大7台のデバイスとInTouchサービスに対応するWi-Fiホットスポットも装備されています。シートは、レザーまたはレザーレットシートで、グラファイト、ウィート、ホワイトの3色のラインナップ。また、全車に、グレードに応じて、塗装済みアルミニウム、テクスチャードアルミニウム、天然オープンポアのメイプルウッドトリムが採用されています。

また、ほとんどのグレードにパノラミック・ムーンルーフが装備され、インフィニティは、ハーモサ・ブルー、ミネラル・ブラック、グラファイト・シャドウ、ブラック・オブシディアン、マジェスティック・ホワイト、ルナ・ホワイト、ダイナミック・サンストーン・レッド、そして2022年の新色となるスレート・グレイの8種類のボディカラーを設定しています。

AWDとProPILOTアシスト

2,000ドル(約22万7千円)のオプションでインテリジェント全輪駆動が可能で、最大50%のパワーを後輪に分配できます。全輪駆動は、悪天候時のトラクションを向上させるため、寒冷地では非常に人気のオプションです。

QX50の全グレードには、高速道路の走行でドライバーをサポートする「ProPILOT(プロパイロット)アシスト」を標準装備しています。このシステムは、ドライバーが車線を維持し、ブレーキをかけ、加速するのをサポートし、運転時の疲労を軽減します。そのほか、ブラインドスポット警告・介入、車線逸脱警告・防止、前方緊急ブレーキ、前方衝突予知警告、リアオートブレーキ、リアクロストラフィックアラートなどの安全装備を標準装備しています。

QX50の2021年型と2022年型の最大の変更点は価格です。インフィニティは、2022年の車両価格を少なくとも750ドル(約8万5千円)、ほとんどのモデルで1,400ドル(約16万円)引き上げ、2021年と同じ価格を維持したモデルは、AUTOGRAPHだけとなっています。