GMは、ミシガン州のオリオン組立工場で『ボルトEV』の生産を11月1日から再開する意向であることを明らかにしました。ボルトEVは、8月にバッテリーの欠陥により複数の車両火災が発生したため大規模リコールを余儀なくされ、生産を停止しています。今回、GMは火災の危険性のない対応品のバッテリーを確保したことで、生産再開にこぎつけました。
GM傘下のシボレーは8月、14万台以上のボルトEVを対象とした大規模なリコールの実施を発表。今月中に始まる予定の修理では、すべての車両に搭載されているバッテリーパックを交換することになっています。このリコールは、GMにとって金額的にも信用的にも非常に大きな負担となりました。
問題の責任のほとんどは、バッテリーサプライヤーであるLG電子にあると思われます。今月初め、LGとGMはリコールの費用負担について合意しました。LGは、バッテリーの製造上の欠陥を原因とするボルトEVのリコールに関連する費用の大半に償還します。GMがリコール費用として見込んでいる20億ドル(約2,270億円)のうち、LGは19億ドル(約2,160億円)を負担します。
ブランドの信用を大きく落とすことになってしまいましたが、両社は今後も関係性を維持していくようです。