ドイツのチューニングメーカーであるマンハートは、BMW『M5 CS』をベースにしたワンオフモデルを発表しました。『MH5 GTR』と呼ばれるこのモデルは、すでに強力でアグレッシブな外観を持つM5 CSを、さらに強化しています。
BMW M5 CSは、BMWがこれまでに生産したMモデルの中でも最強かつ最速です。4.4L V8ターボにツインオイルポンプ、高圧ダイレクトインジェクション、強化インタークーラーを搭載し、最高出力は627hp、最大トルクは750Nmを発揮します。
これに対しマンハートは、カーボンファイバー製エアインテーク、バルブ制御のステンレス製エキゾースト、MHtronik CPUを採用しました。これによりMH5 GTRは最高出力777hp、最大トルク935Nmを発揮します。性能の詳細は明らかになっていませんが、0-100km/h加速で3.0秒を切るのは確実と予想されます。ちなみに、M5 CSは0-100km/h加速で3秒、最高速度304km/hとなっています。
スタイルを見ても、MH5 GTRが速さを追求していることがわかります。専用の21インチY字型スポークホイールを装着しており、リップスポイラーやカスタムリアディフューザー、4本出しマフラーはカーボンファイバー製です。また、KW製の調整式コイルスプリングを採用し、より低いスタンスと軽快なハンドリングを実現しています。
残念ながら、MH5 GTRは現時点でワンオフのモデルです。マンハートは、9月7日から12日までミュンヘンで開催されるIAAモビリティ・ショーで、MH5 GTRを披露する予定です。