シボレーは、米国で販売する『ボルトEV』と『ボルトEUV』に警察用装備「SSVパッケージ」の導入を開始しました。補助灯や無線用の回路などが追加されるほか、「サーベイランス・モード」(監視モード)という、車内・車外の照明や無線を切り離せる機能も備わっています。また、16インチのスチールホイール(オールシーズンタイヤ装着)、パワーランバーサポート、8ウェイのパワーシートを採用しています。
米国の警察では、街中での駐車違反の取り締まりやパトロールなど、長距離走行や高速追跡を伴わない任務でEV(電気自動車)やハイブリッド車の導入が進んでいます。警察車両は走行距離が多く、また待機時のアイドリングやストップ&ゴーも頻繁に行われることから、そうした状況での燃費(電費)に優れた電動モデルに注目が集まっています。
シボレーは今年2月、新型ボルトEVとその派生モデルであるボルトEUVを発表。ボルトEVがハッチバックなのに対し、ボルトEUVはクロルオーバーとなっており、前者の航続距離は417km、後者が398kmとされています。
小型のEVでありながら、0-97km/h加速はボルトEVで6.5秒、EUVで7秒と、まずまずのパフォーマンスを発揮します。どちらのモデルも最高速度は150km/hで、カーチェイスには向いていないかもしれません。シボレーによると、レベル3のDC急速充電機能に対応し、30分で約160km分の走行が可能で、レベル2充電器では7時間で満充電できるといいます。