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思ったよりも長い?運転中のスマホ操作 レクサスが危険性を実証

レクサスは、今月で10周年を迎える「注意力散漫な運転に対する意識向上月間」を記念して、運転中のスマートフォン操作が及ぼす危険性に関するビデオを公開しました。

レクサスのマーケティング担当副社長であるビナイ・シャハニは、「レクサスは、メール送信と運転に関する認識を変えることで、運転中の安全に対する意識を高めたいと考えています。現在道路上にある最も進んだ安全システムであっても、ドライバーの完全な注意力に取って代わることはできません」と述べています。

運転中に4.6秒もの間、スマートフォンに気を取られた(周りが見えていない)状態ではどうなるのか、レクサスの米国部門が実証してみせた。

米国道路交通安全局(NHTSA)が入手した最近のデータでは、注意力散漫な運転により、2019年だけで3,142人の命が奪われているとのこと。また、テキスト送信(メッセージやSNSなど)は、食事や電話への応答、ナビ操作に次いで、最も憂慮すべき注意散漫な行為とされています。最も懸念されているのは、運転中にテキストメッセージを送受信すると、運転中に「わずか1〜2秒の一瞬だけ気が散る」という誤解です。

そのため、多くの人は、1〜2秒道路から目を離しただけでは事故を起こすことはないと考えています。しかし、実際にメールを送受信したり読んだりするのにかかる時間は、平均4.6秒とされています。例えば、時速90km/hで走行中に4.6秒も道路から目を離すということは、目を閉じたままサッカー場と同じ長さを運転するのと同じことです。

この危険性を証明するのが、レクサス『NX』をベースに特別に作られた「NX 4.6」と呼ばれるテストカーです。一見すると普通のSUVですが、フロントガラスとフロントウィンドウにエレクトロ・クロミック機能が実装されており、1秒足らずでガラスが透明から不透明に変わり、ドライバーの視界を完全に奪ってしまいます。

動画では、複数の参加者がNX 4.6に乗り込み、クローズドコースを走らせます。走行中、ガラスが急に不透明になったことで正確な運転ができなくなり、障害物に衝突してしまいました。プロスポーツの世界では、1秒の差が勝敗を分けます。もしハンドルを握っていたら、この1秒が生死を分けることになります。4.6秒もの間、ずっと気を取られていたとしたらどうなるでしょうか。

注意散漫な運転は死を招きます。運転中はスマートフォンに手を伸ばさないようにしましょう。