メルセデス・ベンツ『CLS』の2022年モデルが欧州で発表されました。エクステリアのデザインを磨き、インテリアには新技術を導入。米国では2022年初頭に発売される予定で、当初は「CLS 450 4MATIC」が登場します。マイルドなアップデートを受けた新型CLSは、アーチ型のルーフラインと「4ドアクーペ」の美学を継承しています。
ボンネットの下には、メルセデスおなじみの3.0L直列6気筒ターボと、48Vマイルド・ハイブリッドシステムが搭載されています。最高出力362馬力(5,500rpm)、最大トルク500Nm(1,600rpm)を発揮し、短時間であればEQブーストにより21馬力と250Nmを追加できます。
CLS 450 4MATICには、9G-TRONIC(9速AT)と四輪駆動が標準装備されており、メルセデスによれば、0-97km/h加速は約4.5秒とのことです。最高速度は電子制御で209km/hに制限されています。燃費についてはまだ明かされていませんが、メルセデスは一般的な6気筒ガソリンエンジンに比べて低燃費であると述べています。
フロントエンドでは、特徴的なエアインテークを備えた新形状のバンパーを採用。グリルは、クロームガラスの表面に3Dスターパターンを施した新しいデザインです。ルーバーは光沢のあるブラックで仕上げられているほか、クロームのインレイが施され、メルセデスの「スリーポインテッドスター」も組み込まれています。
また、シルバークローム仕上げのフロントスプリッターや、新しいサイドルーバーも採用されています。リアバンパーには、ブラックのディフューザー風ダクトとシルバークロームのトリムを備えています。19インチのホイールが標準装備されているほか、よりアグレッシブなデザインを求める顧客向けにAMGボディスタイリングパッケージが用意されています。
このパッケージでは、専用のフロントバンパー、サイドのAMGシルトリム、新しいクロームフロントスプリッター、ハイグロスブラックのアレオフリックが追加されます。また、20インチのAMGマルチスポーク軽量アロイホイールでは、2種類の仕上げを選択可能。
インテリアでは、メモリー機能/ヒーター付きフロントシート、Eクラスでおなじみの静電容量式センサーを備えたナッパレザー巻きマルチファンクション・ステアリングホイールを装備しています。MBUXインフォテイメントシステムは、12.3インチのドライバーディスプレイと、12.3インチのセンタータッチスクリーンの両方から操作可能。Apple CarPlayとAndroid Autoに加え、「ハイ、メルセデス」の音声操作にも対応しています。
その他、64色のアンビエントライト、サンルーフ、キーレス・スタート、ブラインド・スポット・モニターを標準装備(米国仕様)。オプションとしては、ARナビゲーション、ヘッドアップディスプレイ、ワイヤレス充電器、ステアリングホイールヒーター、360度カメラなどを設定。さらに、運転支援装備としてアクティブパーキングアシスト、一体型ドライブレコーダー、ナイトパッケージ、アダプティブ・クルーズコントロール、アクティブ・ステアリングアシストなどを備えたドライバー・アシスト・パッケージも用意されています。
価格は未発表ですが、日本仕様の現行モデルは8,420,000円(税込み)からとなっています。