Daymak社の名前を聞いたことがないとしても仕方ありません。Dymakはカナダのトロントを拠点とする会社で、2002年に設立され、電動バイクなど小型電動車両(LEV)を製造しています。同社は最近、最新の3輪EV『Spiritus』のクラウドファンディング・キャンペーンを開始しました。一定以上の購入希望者が集まり次第、生産に移行するようです。
Spiritusは、2人乗りのクーペ型3輪EVで、フロントエンドは一般的な小型車のようにも見え、前に2輪、後ろに1輪の1人乗りEV「エレクトラメカニカ・ソロ」とデザインが似ています。Spiritusは、個性的な電動オフロードバイク『Terra』や空飛ぶEV『Skyrider』など、Daymakの「Avvenire」シリーズのひとつと位置づけられています。
しかし、Spiritusの特徴は、そのスピードにあります。Daymakによると、Spiritusの0-97km/h加速は2秒以内で、世界最速の3輪車であるといいます。標準モデルの「Spiritus Deluxe」は270kmの航続距離を誇り、価格は19,995ドル(218万円)と手頃です。
一方、ホットな「Spiritus Ultimate」は149,000ドル(1,627万円)からと値段が跳ね上がりますが、航続距離は480kmに達し、AWDシステムと80kWhのバッテリーを搭載しています。さらに、軽量化のためにオールカーボンファイバー製のボディを採用しています。
Spiritusには派手なシザードア、4つのエアバッグ、そしてインテリアには7個以上のスクリーンが装備されています。また、周囲360度の様子を映し出す4つのカメラや、バッテリーを充電するためのソーラーパネルも標準装備。さらに、半自動運転も可能とされていますが、そのレベルや詳細については言及されていません。
Daymak社は、Spiritusの予約注文数が少なくとも5万台に達することを目標としており、クラウドファンディング・キャンペーンは2021年7月23日まで実施されます。購入希望者は、100ドルの保証金を支払うことで、購入枠を確保することができます。また、Daymakは早期予約者に対して「低価格保証」を付けています。