昨年、光岡自動車がトヨタ『RAV4』ベースの『バディ』を発表して大きな話題を集めました。米国でも最新モデルをクラシックスタイルに変更するカスタムの人気が高まっています。米アーカンソー州のFlat Out Autosという会社は、現行モデルのシボレー『タホ(Tahoes)』をベースに、レトロな『K5ブレイザー』のような外観に仕上げたSUVを製作しています。
純正のタホのメカニズムはそのままに、ドアハンドルなどのカスタムパーツを数多く装着しています。インテリアには千鳥柄のシートを採用し、エンジンルームはオールドスクールとモダンなスタイリングを融合させています。また、カーボン製のテールゲートにはバックカメラを内蔵。足元には、レトロスタイルのハブキャップを特徴とする特製20インチホイールを履いています。
この車両が初公開されたのはSEMA 2019で、昨年春に生産を開始しました。Flat Out Autos社は、ドアスキンを手作業で成形するなど、すべてのカスタムを社内で行っています。
外観は初代K5ブレイザーに非常によく似ていますが、このスタイルに現行タホの信頼性と安全装備が組み合わされています。エアバッグ、パーキングセンサー、バックカメラ、車線維持支援、電動テールゲート、リモートスタート、ブラインドスポットモニターなど、現代的な機能はすべて引き継がれているとのこと。
組み立てには、純正ボディパネルの解体から完成まで約90日を要します。Flat Out Autos社ではベース車両の調達だけでなく、依頼主による持ち込みにも対応しているといいます。カスタム費用は69,000ドル(724万円)から。ベースとなるタホを所有していないのであれば、別途購入費用も必要となります。