北米では逆に値上げも?テスラ「モデル3/モデルY」価格改定 日本と異なる設定に

テスラは、『モデル3』と『モデルY(日本未導入)』の大幅な値下げを発表しました。日本では、デュアルモーターのモデル3ロングレンジは156万円引きの499万円から。最も安価なシングルモーターのスタンダードレンジプラスは、82万円引きの429万円からとなっています。北米でも価格改定が行われましたが、逆に値上げされたモデルもあります。その背景には、日本とは少し異なる事情があるようです。

日本で購入を検討していた人にとって、今回の値下げは嬉しい知らせとなっているでしょう。しかし、注目は、テスラの本場である北米とは値下げ幅が大きく異るという点です。モデル3スタンダードレンジプラスは、北米価格で3万6990ドル(388万円)から。これは、以前と比べて1,000ドル(10万円)の値下げとなります。スタンダードレンジプラスはモデル3の最廉価版で、米EPA基準の航続距離は423km、0-97km/h加速は5.3秒とされています。

一方、最上位のモデル3パフォーマンス(デュアルモーター)は55,990ドル(587万円)となり、以前と比べて1,000ドル(10万円)値上げしています。日本仕様は717万円で価格据え置き。モデル3パフォーマンスは最もパワフルな仕様で、0-97km/h加速3.1秒を誇ります。米EPA基準の航続距離は507km、最高速度は260km/hに達します。

クロスオーバーのモデルYについては、シングルモーターのスタンダードレンジで41,990ドル(440万円)から2,000ドル(21万円)引きの39,990ドル(419万円)からとなっています。航続距離は393km、0-97km/h加速は5.3秒。一方、最上位のモデルYパフォーマンスは、1,000ドル(10万円)値上げの60,990ドル(640万円)から。航続距離488km、0-97km/h加速3.5秒、最高速度は250km/hに達します。

テスラ『モデルY』

価格調整は、テスラにとっては珍しいことではありません。多くの場合、四半期を目前に控えたタイミングで販売数を伸ばすために実施されることがあります。以前、EVに対する米国連邦政府の税制優遇措置が終了した際にも、販売を落とさないよう価格を引き下げました。

とはいえ、米国では連邦政府の優遇措置がなくても、州や地方自治体、さらには公共事業の優遇措置が受けられます。例えば、カリフォルニア州では、EV購入時には2,000ドルのキャッシュバックを受ける資格があり、低~中程度の世帯収入の場合は2倍以上の金額を受け取ることができます。また、多くの電力会社はEV専用の料金プランと、EV充電器の提供や設置費用の補助を行っています。

テスラによる今回の価格調整は、シボレーが比較的安価なEV『ボルトEV』の価格を引き下げる中で行われました。ボルトEVは改良を受けると同時に5,000ドル(52万円)値下げされ、31,995ドル(335万円)からとなっています。航続距離は417km。テスラと同様に連邦政府の税制優遇措置の対象外ではありますが、シボレーは新型ボルトEVを購入またはリースする人に対し、レベル2充電器の配線工事を無料で提供するなど、独自のサービスを展開しています。

林 汰久也

愛知県在住28歳♂/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。その後退職し、2020年よりフリーの自動車ライターとして活動中/愛車遍歴はマツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』(今ここ)/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

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