アマゾンの配達用EVバンが、米ロサンゼルスで運用を開始しました。リビアンが開発したモデルで、すでにアマゾンから10万台を受注しています。
アマゾンによると、年内に15の都市で運用を開始する予定で、2022年までに10,000台の稼働を目指しているとのこと。同社のグローバル・フリート&プロダクト部門のディレクターであるロス・レイシー氏は、「この動きは商用の電動化プロジェクトで最速のものであり、そのことを非常に誇りに思っている」と述べました。
リヴィアンはさまざまなバリエーションのEVバンを用意しており、バッテリー容量や航続距離は多岐にわたります。投入される地域ごとの状況に応じて、全輪駆動も選択可能です。いずれも、「スケートボード型」と呼ばれる柔軟性の高いアーキテクチャーを採用しています。バッテリーや電気モーターなどの部品を1つにパッケージングしたもので、その上に様々なボディを取り付けることができます。
リビアンはこのアーキテクチャーを自社の一般消費者向け自動車にも使用しており、電動ピックアップトラック『R1T』と電動SUV『R1S』は今年中に生産を開始します。
一方、アマゾン向けのEVバンのテストはすでに4か月ほど前から行われていますが、最近になって消費者向けの配送を始めたとのこと。アマゾンによると、現在使用しているバンはミシガン州プリマスにあるリビアンの拠点で製造されたもので、1回の充電で240kmの走行が可能だといいます。
また、同社によると、北米と欧州の配送拠点に新しいEV充電ステーションを設置しているほか、今後の配送に備えて建物を調整しているとのこと。
新興企業のリビアンにとって、この1年半は非常に充実した1年だったと言えるでしょう。リビアンはまだ消費者向けのEVを1台も納入していませんが、1月中旬には26億5000万ドル(約2780億円)を新たに調達しました。