アキュラは12日、米オハイオ州のイーストリバティー自動車工場において、新型SUV『MDX』の生産を開始したと発表しました。4代目となるMDXは、アキュラブランドの新たなフラッグシップSUVとして、一から再設計されています。ディーラーへの入荷は2月2日から。
2022年モデルのMDXは、最新のプラットフォームを採用。プレミアムなプロポーションやアグレッシブなハンドリング性能、乗り心地の向上、車内の高い静粛性を実現しているといいます。アキュラの各モデルと同様に、生産はオハイオ州でのみ行われます。
イーストリバティ工場のジェネラルマネージャー、ジュン・ジャヤラマン氏は次のように述べています。
「イーストリバティ工場の従業員は、アキュラの新しいフラッグシップモデルである2022年モデルのMDXの量産を開始するにあたり、クラフトマンシップと品質に関する専門知識を披露できることに、非常に興奮しています」
標準モデルの3.5L V6エンジンと、今夏発売予定のハイパフォーマンスモデル「タイプS」の3.0L V6ターボエンジンの生産は、オハイオ州アンナにあるエンジン工場で行われます。
「アキュラブランドのフラッグシップモデルとして新たな役割を果たすために、これまでにない情熱、興奮、感動を呼び起こす真の革命となる、より高いレベルのMDXを実現することに明確な焦点を置いていました」と、MDXのグローバル開発リーダーであるトム・グエン氏は語っています。
製造技術としては、5,000トンのサーボ(スタンピング)プレスを用いて生産されるアキュラ初のモデルとなります。アキュラによると、スチールとアルミを成形しながらボンネットやボディパネルのシャープな造形を可能にしたといいます。高精度なボディ溶接プロセスと新開発の構造用接着剤を使用し、ボディ剛性を向上。繊細な乗り心地とハンドリング、静粛性と快適性を実現するための基盤となっています。
過去20年間、3世代にわたって開発を続けてきたMDXは、これまでに100万台以上を販売し、米国で最も売れている3列シート高級SUVとなっています。
現在、オハイオ州の5つの工場(自動車工場3か所、エンジン工場1か所、トランスミッション工場1か所)では15,000人以上の従業員を雇用し、ホンダとアキュラの各モデルを年間68万台生産しています。