アキュラの新型クロスオーバー『MDX』の公開日が明らかになりました。12月8日、午前11時30分(米国東部標準時)にライブストリーミングで発表される予定です。3列シートを備えるMDXは、アキュラで最も重要な車種の1つとなっていますが、第4世代となる新型では、ダイナミクスの向上と広い室内スペースを両立させるというコンセプトを掲げています。
MDXは、ホンダの高級車ブランド、アキュラが北米で展開する高性能SUVです。10月に公開されたMDXプロトタイプでは、新型のシャープでありながら力強さを感じさせるスタイリングや、上質なインテリアが明らかになりました。
フロントには、アキュラ特有のダイヤモンド・ペンタゴングリルと宝石のような輝きを見せるジュエルアイLEDヘッドランプを採用。ダッシュ・トゥ・アクスル(Aピラーからフロントホイールの距離)を長くしてボンネットを強調するとともに、ホイールベースを延長して室内スペースを拡大しています。
MDXプロトタイプでは、ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションを備える軽量プラットフォームを採用していました。また、スーパー・ハンドリング・オール・ホイール・ドライブ(SH-AWD)も用意され、後輪のトルクベクタリングも可能となります。
搭載するエンジンは3.5L VTEC V6で、10速ATと組み合わされます。パフォーマンスは明らかにされていません。
室内は、3列すべてのシートに余裕あるスペースを確保。マッサージ機能付きのスポーツシート、立体的なステッチが施されたミラノレザーのほか、3列シートを覆うワイドなパノラミック・ムーンルーフが採用されています。
アナログメーターは廃止され、12.3インチのフルデジタルメーターに変更。ダッシュボード中央には車載システム操作用の12.3インチスクリーンが備わります。22チャンネル、25スピーカー、1,000W以上のパワーを誇るELS STUDIO 3Dプレミアムオーディオシステムも用意。
スポーツセダン『TLX』でデビューした最新の助手席エアバッグなど、アクティブな安全技術も多数搭載されています。
また、パフォーマンスモデルの登場も期待されています。アキュラによると、『MDX タイプS』は2021年夏に登場し、同ブランドが展開する初のスポーツSUVになるといいます。特別仕様の3.0L V6ターボエンジンを搭載し、最高出力355ps、最大トルク480Nmを発揮し、SH-AWDを標準装備するとされています。
標準モデルのMDXの発売は、2021年初頭を予定しています。