フォードは、電動クロスオーバー『マスタング マッハE GT』の高性能モデル「パフォーマンス・エディション」を発表しました。2019年末に登場したマッハE GTをベースに、パワートレインを強化。0-97km/h加速を3.8秒から3.5秒に短縮するとのこと。マスタングファミリーでも高い加速力を誇ります。
生産中止となった『マスタング シェルビーGT350』は0-97km/h加速で3.9秒を記録。現在のフラッグシップモデルである『シェルビーGT500』は3.3秒です。
マッハE GTパフォーマンス・エディションは2基の電気モーターで四輪を駆動するe-AWDを採用。最高出力480馬力、最大トルク860Nmを発揮します。
足元にはレッドキャリパーのブレンボ製19インチブレーキと、エボニーブラックの20インチアロイホイールを装着。ピレリの245/45R20サマータイヤや、減衰力可変ダンパー「マグネライド」も標準装備。車高は2.5mm下げて129mmとなっています。
室内には、パフォーマンスグレーのファブリック素材にメタリックのアクセントステッチを施したフォード・パフォーマンス・フロントシートを採用。ダッシュボードにはアルミ製の「パフォーマンス・エディション」のバッジが添えられています。
短所は、航続距離の減少です。マッハE GTは88kWhバッテリーを搭載し、402kmを目標(正式な数値は来年公表)としていますが、パフォーマンス・エディションでは378kmまで落ちると予想されています。とはいえ、パワフルなモデルを求めている人にとっては、それほど気にならないでしょう。
他のバリエーションと同様に、最大150kWのDC急速充電に対応。また、高速道路でハンズフリー運転が可能な運転支援システム「アクティブ・ドライブ・アシスト」も用意されています。
マスタング マッハE GTの予約はすでに開始されており、2021年夏ごろに納車開始予定です。パフォーマンス・エディションの価格は未発表ですが、予約は2021年春に開始される予定です。