ホンダは2022年モデルの新型「シビック」をオンラインで公開しました。11代目となるシビックは、デザインを一新して「アコード」に近いマイルドなスタイリングとなっています。今回披露されたセダンのほか、ハッチバックやタイプRも導入されます。
シビックはホンダにとって特に重要なクルマです。北米ではミレニアル世代やZ世代(若年層)に最も売れているモデルであり、ホンダ車への入り口となっているため、乗り換える際もホンダのラインナップから選ばれることが多いのです。
そのため、ホンダは今回のフルモデルチェンジに際し、スタイルと走りの楽しさを重視しています。エクステリアは現行モデルの低車高と低いヒップポイントを踏襲しつつ、低いボンネットとフロントフェンダー、水平ベルトラインを採用。その結果、視覚的な接地感が向上したとのこと。
また、Aピラーを後方に移動させ、サイドミラーの位置を変更(ピラー→ドア)することで、視認性を最大限に高めています。また、キャビンを後退させてボンネットの長さを強調。フロントとリアのライトを新調し、トランクリッドを少し蹴り上げることでスポーティな印象に。
今回のプロトタイプでは新色のソーラーフレアパールが使われていますが、パワートレインの詳細については明らかにされていません。
インテリアも刷新されています。ダッシュボードの幅いっぱいに広がるハニカムメッシュのアクセントは、視覚的な面白さとエアコンのダクトを隠すためのもの。ドライバー正面にはフルデジタルのメーターディスプレイを備えています。車載システムには、新しく9インチのフルHDタッチスクリーンが採用されています。
最近のホンダ車と同様に、安全装備も充実。アダプティブ・クルーズコントロールや緊急ブレーキアシストなどを含む運転支援システムのホンダセンシングには、アップグレードが施されました。また、新デザインのエアバッグも採用しているとのこと。ボディ構造も全体的に剛性が増しており、安全性とドライバビリティ向上につながっています。
日本導入の次期や価格については言及されていません。北米では、シビックセダンが2021年春に登場し、その後ハッチバックとSi(クーペ)が続きます。もちろん、ハイパフォーマンスモデルのタイプRも登場します。