最新モデルのメルセデスAMG「GT 63 S 4ドアクーペ」が、独ニュルブルクリンクの4ドア車部門で最速のラップタイム、7分27秒800を記録。ポルシェ「パナメーラ・ターボS」からトップの座を奪い取りました。エアロパーツとミシュランのパイロット・スポーツカップ2を装着していましたが、両方ともオプションで設定されているものです。
理想的とは言えないコンディションの中での走行でしたが、タイヤは高いグリップ力を発揮しました。ドライバーは、メルセデスAMGの開発エンジニアであり、2度の記録更新履歴を持つデミアン・シャファート。彼は次のように語っています。
「GT 63の開発に数年前から同行していますが、この車両で達成できたことには感動しています。4ドアクーペは快適であり、日常の運転に必要な多くの安全機能を備えている一方で、非常にハイレベルなドライビングダイナミクスを実現しています。今回、要求の厳しいノルドシュライフェでそれを実証することができました」
パナメーラ・ターボSよりも約1秒速い7分27秒800という驚異的なタイムは、第三者機関(wige SOLUTIONS)によって検証されたものです。全長20.6kmのコースでは7分23秒009を記録しました。
メルセデスAMG GT 63 S 4ドアクーペは、4.0L V8ツインターボエンジンを搭載し、最高出力630馬力、最大トルク850Nmを発揮。様々なグレードが用意されていますが、GT 63 Sはその中でも最もパワフルなモデルです。
ただ、2021年にはよりパワフルな「GT 73 PHEV」が登場します。4.0LのV8ツインターボとプラグイン・ハイブリッドシステムを搭載しており、合計805馬力と最大50kmの電動走行距離を実現しています。
GT 4ドアクーペを手頃な価格で飼いならしたいのであれば、「GT 43マイルド・ハイブリッド」を要チェック。362馬力と500Nmのトルクを発揮する3.0L 直列6気筒ターボエンジンに、21馬力と250Nmのトルクを持つEQブーストを搭載しています。