究極の「WRX STI」誕生 規定に縛られず限界まで強化 ジムカーナ用

スバルが誇る高性能セダン「インプレッサWRX STI」史上で最もハイスペックなクルマが登場しました。ラリードライバーのトラビス・パストラーナがジムカーナに挑戦するために作られた、1台限りのSTIです。刃のようなリアウィング、ダウンフォースを生み出すエアロパーツなどを装着し、ボクサーエンジンには大幅なチューニングが施されています。

「制限のないクルマを作るという、これまでにない機会を得ました」とパストラーナ氏。レースや競技の規定に準じることなく、パフォーマンスを限界まで高めた特別なマシンです。

「エンジン、サスペンション、エアロ……すべてが無制限です。狂ったように速く、コントロールしやすく、横滑りもしやすいし、このままテストに使うことができます」

トラビス・パストラーナ氏の最新の遊び道具は、スバルの販売店で購入できるような純正モデルとはかけ離れています。まず第一に、ボディはスーパーカーのようにカーボンで作られています。ラリー、ラリークロス、スーパークロス、フリースタイルモトクロス、NASCAR、スタントドライビングなどで活躍してきたパストラーナにとっては、非常に重要なものです。

どの角度から見ても、究極のパフォーマンスを求めたクルマであることは明らかです。スペック詳細は不明ですが、特注のボクサーエンジンが搭載されており、これがとんでもないパワーを生み出しているのではないかと推測されます。さらに、ボンネットにはエキゾーストを装着し、この地球上のどのSTIとも違うサウンドを奏でています。

「信じられないマシンです!ジムカーナは私にとって新たな挑戦ですが、もっとハードルを上げたいと思っています。このSTIは、そのためのマシンなのです」

いわば、ジムカーナの限界を押し上げるために作られたマシンというわけです。

ボディやエンジンのほかには、ロングストロークサスペンションシステム、レース仕様のインテリア、そしてゴールドのホイールが採用されています。エキゾーストから火を吹き、タイヤが白煙を上げながらアスファルトを焦がしていく姿は、まさに究極のWRX STIといえるでしょう。

スバルにはもっとこのクルマを作ってほしいところです。

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴:マツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』&ホンダ『クロスカブ50』/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

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